幼い子供が夜中に突然おびえたように立ち上がって泣き出す。
初めてその光景を見たお父さんお母さんは、さぞかし驚いたのではないでしょうか。
我が家も、初めて子供が夜驚症を発症した夜は、とても動揺しました。
それは見ただけではまさか眠っているとは思わないな。
これは、「夜驚症(やきょうしょう)」と言うもので、発達障害では無く、一種の睡眠障害のようです。
立ち上がって、はっきりとしゃべるので、眠った状態と言うのは一見しただけだと全く分かりません。
3歳から6歳くらいの幼い子供によく現れる症状のようで、脳みそは眠っている状態のようです。なので、翌日、夜中のことを聴いても、子供は覚えていません。
少しびっくりしてしまう症状なので、親としては心配してしまいますが、そこは安心しても良いようです。年齢を重ねるにつれ、自然と治っていくことが大半のようです。
我が家の娘も、この「夜驚症」の症状が5歳になった時に表れ始めました。
親としては、夜中に起こされるので、体力的にきついものがあるので、いかに素早く子供の夜驚症を鎮めるかが死活問題です。
そこで、我が家も毎日のように子供の夜驚症で苦労していましたが、
こんなことをすると夜驚症が治まって、すぐに寝てくれることが多いですよ!
と言う、我が家の体験談を紹介したいと思います。
特に、
夜驚症で子供がなかなか寝付いてくれなくて、困っているお父さんお母さん
に読んで欲しい記事です。
ちなみに、子供の夜驚症に効く漢方薬についても調べましたので、こちらの記事も参考になればと思います↓
では、参りましょう。子供の夜驚症の鎮め方、たったコレだけで落ち着いてくれる!?
Contents
ソファーで座って添い寝すると、落ち着いて寝てくれる
初めに結論から紹介します。(我が家で一番うまくいった方法です)
子供が夜驚症でパニックになったら、
子供とソファーに座って添い寝して下さい。
たったコレだけで、我が家の場合は落ち着いて眠ってくれます。
ポイントは、ソファーで横にならないことです。
横になると、布団で寝ているのと同じ態勢なので、あまり効果がありません。おそらく、怖い夢を見ていた布団でまた眠るのが怖いのだと思います。
なので、
ソファーで「座る」
この態勢が、どうやら子供にとって落ち着くようです。
そして、寒い季節は、毛布をかぶって一緒にくるまってあげて下さい。
子供の体温は高いので、一緒に毛布でくるまるだけでかなり温かいです。
子供の頭が、親の肩に寄り添うようにして力が抜けてきたら、眠ってくれるサインです。
布団へ子供を移動させてあげて、布団で一緒に添い寝してあげて下さい。
たったコレだけです。
ソファーで座って添い寝する。
(横になって寝ると、どうやら子供は落ち着かないようです)
夜驚症の症状が現れる時間の長さ
子供の夜驚症は、眠って1時間~3時間後の眠りが浅くなるタイミングで出てくると言われています。
夜驚症でパニックになる時間は、平均5分から10分程度と言われていますが、子供によってパニックになる時間は変わってくるようです。
我が家の場合は、30分から1時間程度の長い時間、泣きわめいてパニックになることが多かったです。
なぜ我が家の子供は、こんなにもパニックになる時間が長いのかは分かっていませんが、子供の性格によるものなのかな? と思っています。
夜驚症になりやすい性格については、後でお話したいと思いますが、どうやら頭の回転が速い子に多いという意見もあるようです。
夜驚症でパニックになる時間は、平均5分~10分程度。
しかし、子供によっては、1時間という長い時間パニックになる子もいる。
夜驚症の鎮め方で、やらない方が良いこと
子供が夜驚症で起き上がってパニックになると、私たち親は、子供を落ち着かせようと試行錯誤して頑張ります。
しかし、親の頑張りとは裏腹に、子供の興奮状態が治まらない場合があります。それどころか、さらに興奮してしまうことも多々あります。
ここでは、
こんなことをしたけど、夜驚症の鎮め方としては、逆効果でしたよ!
を紹介したいと思います。
我が家の場合、娘が5歳と4か月になった時、突然その症状は現れました。
夜中に1時間以上も子供をあやさないといけないので、毎日続いた時には、かなり体力的にも精神的にも辛かったのを覚えています。
そんな中、あれこれ試行錯誤していると、あることを試したら、すぐに泣き止んで落ち着いたのです。
それが、
ソファーで座って添い寝すること
でした。
しかし、このソファーで添い寝作戦を思い付くまでは、
抱っこをしてあやす
ことをしていましたが、これが良くありませんでした。
子供の夜驚症のあやし方で、抱っこをしても逆効果になることがある。
(※子供の性格によって、あやし方は変わってくるので、抱っこでも良い場合があるかもしれません。)
理由は、
(1)抱っこをしても、そもそも泣き止まないことが多い。
(2)抱っこをすると、親が疲れてしまい、子供をあやすどころでは無くなる。
です。
では、詳しく見ていきましょう。
(1)抱っこをしても、そもそも泣き止まない
抱っこをする問題は、我が家の場合、そもそも子供が中々泣き止まないことが多いです。
原因はハッキリとは分かりませんが、もしかすると過剰な愛情は求めていないと言うことかもしれません。
よく、子供に「それは知ってる!」とか、「自分でできる!」とか怒られることがあります。このパターンで、いつも親として反省するのは、
子供の過保護は良く無い
と言うことです。
5歳くらいになると、徐々に一人でできることが多くなり、「自分は一人前だ!」と認められたい自我が芽生え始める時期だと思います。
子供の成長を後押しするには、過保護は逆効果だな、と思います。
子供の成長を後押しするには、子供のやりたいことは、自主性に任せて好きにやらせてあげる。
時には危ないこともしようとしますが、我が家では、基本、「大きな怪我さえしなければ、好きにやらせてあげる」ことにしています。本当に危ないことは注意しますけどね。
つまり、少し大げさに言うと、
子供を信頼する
これに尽きるんじゃないかな、と思います。
話を戻して、子供を抱っこする話です。
子供を抱っこするのは、子供が安心する反面、
「自分は一人前だ!」
と言う子供の気持ちを否定することにもなりかねません。
なので、我が家では、過保護になり過ぎないよう、子供を一人の人間として尊重したコミュニケーションをするように心掛けています。
子供は、親の愛情は求めているが、過度な愛情は求めていない。
子供の過保護は、子供の成長にとっては逆効果。
子供を一人の人間として信頼してあげるのが一番大切だと、私たちは思っています。
(2)抱っこをすると、親が疲れてしまい、あやすどころでは無くなる
2つ目のデメリットは、抱っこをすると親が疲れてしまうことです。
5歳くらいになると、子供の体重は、大きい子で20kgになることもあります。
我が家の子は、身長が高い方で、体重も19kgあります。19kgを夜中に抱っこし続けるのは、腕力の無いお母さんには辛い仕事ですし、お父さんも簡単な仕事ではありません。
親の方が疲れて意志力を使い果たしてしまうと、イライラ感が出て来てしまうのが人間のメカニズムです。
自分の意志では抑えられないので、子供の夜驚症を鎮めるどころでは無くなってしまいます。
という訳で、抱っこで夜驚症を鎮めるのは、おすすめしません。
我が家の考え方の紹介でした。
子供の体重が重くなってくる時期なので、抱っこすると親が疲れてしまって、あやすどころでは無くなってしまう。だから、基本は抱っこせずに添い寝をおすすめします。
夜驚症は、頭がいい子がなりやすい?
夜驚症にかかりやすり性格として、
感性豊か(頭の回転が速い)
がありそうです。
※感性豊かな子は、頭の回転が速い、と専門家の間では言われています。
専門家によれば、
・楽しいことがあった
・悲しいことがあった
・怖いことがあった
と言う子供の体験がきっかけとなり、夜驚症を発症する場合が多いようです。
悲しい体験や怖い体験以外にも、「楽しい体験」でも夜驚症の原因となってしまうのです。
これらの体験に共通するのが、
子供の感受性
です。
子供の感受性が低いと、そもそも「楽しい、悲しい、怖い」などの感情の起伏があまり現れません。
しかし、感受性が高い子供は、そうでない子に比べて、少しの体験でも感情を大きく揺さぶられます。
我が家の子供の場合、まさにそのタイプでした。
赤ちゃんの頃から、かなり神経質な子供だな、と親ながらに感じていました。
感受性が高い性格のせいからか、幼稚園に入園まもない4歳の頃、吃音も発症してしまいました。
吃音の子供も頭の回転が速いと言われています。
詳しい内容は、『どもりのある子は言語能力が高く、頭の回転が速い』の記事を参考にしてみて下さい。
そもそも、親である私が神経質な方なので、その遺伝子が引き継がれるのも当然です。
ほんの些細なことで笑ったり、泣いたり、怒ったりするので、時には大変苦労することもありますが、これはこれで楽しいかな? と最近は思えるようになってきました。
という訳で、たまたまかもしれませんが、我が家の場合は、喜怒哀楽の激しい、感受性の高い子供なので、これが夜驚症と関係があるのかな、と思いました。
もし、小さな音やささいな出来事に敏感に反応してしまう、感受性の高い子を持つお父さんお母さんがいましたら、このように考えてはいかがでしょうか。
夜驚症を発症するくらい感受性豊かで、頭がいい子なんだ。
うちの子は天才だ!
そのくらい思ってもよいと思います。
(そうでないと親の心が折れてしまう、と言うのが私の本音です…)
ここで少し補足ですが、感受性が高いからと言って、頭が賢いとか、天才とか単純な話では無いと思います。
感受性が高いと、物事を学習するスピードは速いかもしれません。
しかし、感受性が高い人は、物事に敏感になるため、内向的な性格になりやすい傾向があるようです。
逆に、物事に鈍感な子供は、外向的な性格になりやすいようですが、それはそれで悩みがありそうです。
子供を持つ親としては、内向的な部分もあって、外向的な部分もある、バランスが大事じゃないかな? と思ったりします。
どんな子供が賢くて、どんな子供が天才か? なんて考えるよりは、子供が大人になって、立派に一人で生きていける人間になって欲しい。
そんなことを考える、今日この頃です。
ウチの子供は、天才!?
ウチの子供が5歳の頃、みなさんご存知のポケモン「ピカチュウ」の画を描いていた時のこと。
ピカチュウの画の下に、カタカナと漢字を交えて、
「ピカ中(チュウ)」
と鉛筆で紙に書いていました。
ピカ中??
初めは何のことか分かりませんでしたが、すぐにピンと来ました。
キン肉マンに出てくる「ラーメンマン」のおでこに書かれている漢字が、
「中(チュウ)」と読むんだよ。
と教えたことを、子供なりに覚えており、それをピカチュウにも当てはめて、
「ピカ中(チュウ)」
と書いたようでした。
ウチの子供は、賢い。天才だ!!
と思いました。
「ウチの子供は、賢い、天才だ!」と思ってしまうのは親のサガですが、たぶん普通に親バカなだけです。でも個人的には、それでも良いと思っています。だって夜驚症って、ホントに辛いですもん。ウチの子供は、頭がいいからなぁ、とか思ったって全然OK!
子供を怒りすぎると、夜驚症になる?
夜驚症の原因をあれこれ考えていると、
そう言えば、昨日、怒りすぎたかな?
と、思い当たる節があり、親として反省することがあります。
我が家が子供の夜驚症と向き合って気付いたことは、
子供の「感情刺激」によって、夜驚症は誘発される
と感じています。
「感情刺激」なので、悪い刺激だけでなく、楽しかった出来事の良い刺激も、夜驚症の引き金となってしまうと感じています。
「楽しかった出来事」の夜に夜驚症が現れた出来事について紹介した記事もありますので、参考になればと思います。
我が家も怒鳴りつけるような怒り方はしませんが、
・お風呂で頭を洗わない
・歯を磨かない
といった日常の些細なことで、子供にストレスを与えているかもしれないと反省することが多いです。
「お風呂で頭を洗わないと、頭が臭くなるなー」
とか、
「歯を磨かないと、口の中が虫歯でいっぱいになっちゃうなー」
とか、地味にプレッシャーになる「嫌な言葉」を掛けてしまっています。
こういう言葉がストレスになり、子供の夜驚症を誘発しているのでは?
と思った時期もありますが、感情的に怒鳴りつけたり、体罰を与えたりしなければ、今のところ夜驚症の原因には、ならないと思っています。
我が家がひとつだけ心掛けていることは、
寝る前には、必ずバカみたいに一緒に笑って、仲良しの状態で寝る
と言うことです。
【
参考 】バカみたいに笑うのは、本を読み聞かせするのがお勧めです。絵本は笑いのネタの宝庫です。4歳から5歳くらいの年齢だと、「おしり探偵」の本がおすすめです。)
【
参考 】スマホで絵本の読み聞かせができるアプリです。プロのナレーターが読んでくれるので、子供の寝かしつけにもピッタリです。今のところiPhoneしか対応していませんが、もしiPhoneユーザーの方なら是非試してみて下さい。
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寝る前に、子供が安心すること。
これが大切な気がしています。
安心して、ぐっすり眠ること。
それが夜驚症を鎮める一番のクスリだと思います。
ちなみに、子供の歯磨き嫌いは、どこのご家庭でも悩みのタネだと思います。
子供の歯磨き嫌いを克服する方法の記事も参考にしてみて下さい↓
まとめ|子供の夜驚症は、ソファーで座って鎮める
「子供の夜驚症の鎮め方」について紹介しました。
我が家の場合は、ソファーに座って添い寝すると、高い確率で落ち着いて眠ってくれました。
もし、夜驚症が30分や1時間という長い時間、苦労されているお父さんお母さんがいましたら、是非試してみて下さい。
子供の夜驚症は、睡眠時間を奪われるので、親の体力や気力をかなり奪ってしまいます。
夜驚症自体は、子供の成長と共に自然と消えていくので心配ありませんが、睡眠時間を削られることが一番辛い所です。
みなさんのお子さんの夜驚症も、早く収まってくれることを願っています。
※1)我が家の子供が夜驚症を初めて発症してから1か月経ちました。今も週に2~3回は夜驚症で起きますが、当初よりもパニックになる時間は短くなりました。大体5分程度で治まってくれます。子供も日々成長しているんだな、とつくづく感じます。
※2)我が家の子供が夜驚症を発症して、9か月が経ちました。今では、全くと言っていいほど夜驚症で夜中に起きることは無くなりました。ここ数か月で1度だけ夜驚症の症状が出た事例を紹介します。普段、感情的に怒らない私(父親)が、きつい言葉で叱りつけました。(今となっては後悔しかありません…)。その夜、娘が夜中、急に立ち上がって、泣き始めました。娘をギュッと抱きしめて、謝り続けました。感情的になって子供を叱りつけるのは絶対にダメだ。と、強く心に刻みました。まだまだ未熟者の父親です。
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新米お父さんと新米お母さんに観て欲しいドラマ「逃げ恥」の記事です。幸せな夫婦生活や育児の荒波を乗り切る知恵がつまった教科書のようなドラマです↓
子供が真夜中に起き上がって勉強し出した夜驚症の話は、こちら↓
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。