こんにちは、尿管結石の人です。
尿管結石や尿路結石の予防には、水をたくさん飲むことが効果的です。
水をたくさん飲むことが効果的なことを、
「コーヒーは飲みすぎなければ結石の原因にはならないことの記事」で少し書きましたが、
今回は、
どんなミネラルウォーターを飲むのが、尿管結石の予防に効果的なの?
について紹介したいと思います。
ミネラルウォーターの種類は置いといて、ひとまずミネラルウォーターを1日2リットル飲むだけでも勿論、尿管結石の予防には効果があります。
しかし、せっかくミネラルウォーターを飲むのであれば、より効果的なミネラルウォーターを選んだ方がお得です。
尿管結石に限らず、
ミネラルウォーターが身体に良いって言われるけど、何を基準にミネラルウォーターを選べば良いか分からない
と言う人も、読んで頂けると疑問を解決できる内容となっております。
ミネラルの摂取は、野菜などの食料品から摂るのが大前提です。
ミネラルウォーターを飲むだけでミネラル補給は十分、と言う訳では決してありませんので、ご注意お願いします。
Contents
ミネラルウォーターとは?|ミネラルウォーターの定義
ミネラルウォーターとは、地下水のことを言います。
お店で売られている市販品のペットボトルミネラルウォーターは、
地下から汲み取られた水
と言うことですね。
地下水であれば、成分は何でも良いって訳だな。
そうです。
なので、市販のミネラルウォーターを買う時は、
きちんと成分を確認してから買う
ようにするのが大切です。
下手すると、
高価なミネラルウォーターを買ったはいいが、水道水とほとんど同じ
なんてことがあるかも。
私も以前は、ミネラルウォーターは、「どれも同じ」と間違った認識をしていましたが、それは大きな間違いでした。
ミネラルウォーターは「どれも同じ」と言う考えは、間違い。
どの国で採れたか、どの地域で採れたかで、水に含まれる成分が大きく異なる。
ミネラルウォーターを買う時のポイント3点
ミネラルウォーターを選ぶ時のポイントは、大きく分けて3点あります。
- 硬水 or 軟水
- 酸性 or アルカリ性
- ミネラル成分の含有量
①、②、③それぞれについては、後ほど詳しくご紹介します。
まず初めに、ミネラルウォーターの「硬度」について説明します。
とっても簡単なので、是非読んでみて下さい。
ミネラルウォーターの「硬度」とは?
ミネラルウォーターには、「ミネラル」と言う栄養素が入っています。
ミネラルとは、
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ、五大栄養素の一つ
です。
さらに、他の五大栄養素と大きく異なる点は、
人間の体内で作ることができない栄養素
と言う点です。
ですので、ミネラルは、
毎日の食事から摂るしかない
と言う点で、他の栄養素よりも摂取方法が重要な栄養素です。
ミネラルウォーターには、カルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)というミネラルが主成分で、
水1000ml中に溶けているCaとMgの量を表わした数値を「硬度」
と言います。
ミネラルは、人間の身体で作り出せない栄養素。
「硬度」は、CaとMgの量を表わした数値のこと。
硬水と軟水の違い
ミネラルウォーターには、「硬水」と「軟水」があります。
詳しい話は知らんが…
硬水と軟水の区別は、ミネラルウォーターの硬度によって決めます。
<WHOの分類>
- 軟水:硬度が120mg/l以下
- 硬水:硬度が120mg/l以上
※硬水の分類は、様々な種類があります。ここでは、WHOの分類を紹介します。
つまり、
カルシウムとマグネシウムなどのミネラルが多く含まれる水を硬水
と呼びます。
ちなみに、日本のミネラルウォーターは、ほとんどが軟水です。
逆に、ヨーロッパや北米は、硬水が多い傾向にあります。
硬水は、軟水よりもミネラルを多く含む。
硬水ミネラルウォーターを飲み過ぎると、尿路結石ができやすい?
硬水は、尿路結石や尿管結石の原因となる「カルシウム」を多く含みます。
結論から言いますと、
硬水ミネラルウォーターを飲み過ぎても、尿路結石ができやすくなる、と言うことはありません。
確かに腎臓で、尿の中に含まれるカルシウムの量が多いと、シュウ酸と結合して結石となってしまいます。
しかし問題は、カルシウムの量よりも「シュウ酸」の量です。
シュウ酸の摂取量が多いと、腸内で排出されずに尿となって腎臓へシュウ酸が溜まります。これがいけません。
すなわち、カルシウムを多めに摂取することで、腎臓へ到達する前に腸でカルシウムとシュウ酸が結合して、便として排出されやすくなるので、現在の専門家の見解では、
むしろ、カルシウムを多く摂る方が、結石はできにくい
と言われることが一般的です。
カルシウム分の多い硬水を飲んでも、尿管結石ができやすくなることは無い。
むしろ、結石ができにくくなる。
ミネラルウォーターの酸性とアルカリ性の違い
ミネラルウォーターには、酸性の物とアルカリ性の物があります。
リトマス紙で青から赤くなるのが酸性だったよな。
日本の水道水は、弱酸性です。
消毒のためには、弱酸性が適しています。
しかし、人間の体液は弱アルカリ性なので、人間の健康には、弱酸性はあまり適していません。
逆に弱アルカリ性のミネラルウォーターを飲むと、人間の体液と同じなので、素早く吸収することができます。
人間が飲む飲料水としては、酸性はあまり適していない。
弱アルカリ性のミネラルウォーターだと、素早く体内へ吸収できる。
ミネラルウォーターは、アルカリ性を選ぶべし!
酸性とアルカリ性でも、尿管結石の出来やすさに大きな影響を与えると言われています。
特にシュウ酸が原因の結石が、尿管結石の全体の9割を占めますので、シュウ酸の結石化を抑制する「尿のアルカリ化」がとても効果的です。
尿を弱アルカリ性に保つには、
- 緑黄色野菜
- 海藻類
- クエン酸を含む柑橘類
を食べるのが効果的です。
野菜や海藻類をたくさん食べるのにハードルが高いとお思いのあなたに最適なのが、
弱アルカリ性のミネラルウォーターを飲む
です。
ミネラルウォーターを飲む習慣が無いと、ついつい他の飲み物を飲んでしまいがちですが、習慣化は基本、21日間だけ続けられれば楽になる、という研究結果も出ています。
習慣化についてまとめた記事もありますので、良かったら参考にして下さい。
ミネラルウォーターは、アルカリ性を選ぶべし!
日本人が硬水を飲み過ぎると、下痢になりやすい?
日本の水は、ほとんどが軟水です。
そのため、ヨーロッパやアメリカの内陸部で飲む硬度の高い硬水を飲むと、お腹が拒絶反応を示して、下痢になってしまう日本人が多くいます。
ただし、硬水に拒絶反応を示すのは、初めだけで、徐々に体がなれる場合も多いようです。
硬度の高いミネラルウォーターは、下痢になりやすいので、飲みすぎに注意!
硬水によるダイエット効果は、下痢によるもの!?(便秘解消効果)
巷では、「硬水ダイエット」なる物も話題に上がったりしますが、原理は上記の通り、「日本人は硬水に慣れていないので、お腹が拒絶反応を示しているだけ」です。
個人的には、ダイエットと言う物は好きではありませんが、硬水を飲むと、確かに便が柔らかくなる傾向にあります。
なので、
便秘気味な人は、硬水でお通じを良くする(便秘の解消効果)
と言う使い方は、おすすめです。
硬水は、便のお通じが良くなる効果あり。(便秘解消効果)
よって、ダイエット効果がある、と言えなくも無い。
日本の水道水は、世界的に見てもクオリティが高い
軟水を使うのであれば、日本の水道水は世界でもトップクラスの美味しさです。
特に軟水のミネラルウォーターを買う時には、あえてペットボトルのミネラルウォーターを買う必要は無いと思います。
硬水は、日本の水道水では手に入らないので、市販のペットボトルで硬水のミネラルウォーターを買うしかありません。
世界のミネラルウォーター|この国は硬水と軟水どちら?
世界のミネラルウォーターは、ざっくり見ると以下のように別れます。
日本:軟水
欧州:硬水
米国:海岸沿いの都市部は、軟水。内陸部は、硬水。
オーストラリア:軟水
水の浸透が緩やかな大陸では、硬水が多く、
日本のような火山国や水の浸透が早い沿岸部では、軟水が多い。
まとめ|尿管結石の予防には、アルカリ性の硬水ミネラルウォーターで決まり!
ミネラルウォーターの種類は、正直、知識が無いとどれを選べば良いか、とても迷う所です。
本記事では、尿管結石の予防には、断然、
アルカリ性の硬水ミネラルウォーターがおすすめ
と言うことを書きました。
アルカリ性で硬水のミネラルウォーターは、有名どころではエビアン(硬度304)です。
その歴史は古く、200年以上も前からフランスの貴族が腎臓結石の治療で飲んでいたことが記録に残っています。
\ ミネラルウォーター初心者の方にオススメです /
注意点として、ミネラル補給としては、野菜や海藻類から食事で摂るのが基本なのは忘れないようにお願いします。
\ 硬水2本と軟水1本のセットがお買い得です! /
硬水と軟水の飲み比べをしてみたい方におすすめです。高硬度の硬水1本と、中硬度の硬水1本、そして軟水1本の合計3本をお買い得に試せるセットです。
硬水ミネラルウォーターを2種類厳選しました。硬水選びに迷っている方は、こちらの記事も参考になるかと思います↓
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。