「鬼滅の刃」は、怖いシーン、グロテスクなシーンが多く、子供に見せたがらない親が続出だ。
確かに鬼と対峙するというストーリー上、夜のシーンが多く、さらに人間の血しぶきが飛び散ったり、鬼の首が派手に飛んだりと、なかなかにドキッとするシーンが多いことは否めない。
しかし、「鬼滅の刃」がこれほどまでにブームとなった理由の一つに、忘れてはならないのが、「笑い」のシーンだ。
ギャグ漫画では無いが、時にはギャグ漫画以上に吹き出してしまうシーンも多々ある。
そこで、この記事では、「鬼滅の刃」の面白いシーンを厳選して紹介したいと思う。
笑いを短い文章で紹介するのは限界があるが、できるだけ原作のコマを引用させて頂きながら「笑い」を紹介したいと思う。もし、少しでも興味を持って頂けたら、是非、原作漫画を手に取って読んで頂きたいと思う。どの巻も、ハズレの無い買って損は無い買い物だとおすすめしたい。
前置きはさておき、早速本編の面白いシーンを紹介したいと思う。最後までお付き合い頂けるよう、誠心誠意、文章を書き綴りたいと思う。
Contents
面白いシーン(1)炭治郎のシュールな顔芸
まず初めに紹介したいのは、原作漫画「鬼滅の刃」3巻、第20話からだ。
「鬼滅の刃」で面白いキャラクターと言えば、10人中9人は「善逸(ぜんいつ)」と答えるだろう。ここで、善逸をご存知ないあなたへ簡単に紹介しておこう。
我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
髪の毛が黄色いおかっぱ頭みたいな顔の、この男が善逸だ。
2020年10月に週刊少年ジャンプで発表された、読者によるキャラクター人気投票において、堂々の第1位を獲得したのが、この我妻善逸である。
少年ジャンプっぽくないキャラに見えるが、どうなんだ?
ちなみに、2017年5月に行われた第1回人気投票では、我妻善逸は第2位であった。
鬼滅隊の入隊テスト「最終選別」で、炭治郎と同じく最後まで生き残って、見事に鬼滅隊に入隊した青年だ。入隊時期が同じなため、炭治郎とは同期という位置づけになる。
性格は、泣き虫で、かわいい女子を見るとデレデレしてしまう、ちょっと頼りない人間味のあるキャラだ。
そんな頼りないキャラではあるが、一度、戦いの場で覚醒すると、超強くなる、というギャップの激しい二重人格キャラでもある。
鬼殺隊同期の「炭治郎」と「伊之助(いのすけ)」との絡みでは、おもに「ツッコミ役」に徹することが多い。3人の中では、実は一番常識人かもしれない。
さて、その善逸が初登場するのが、原作漫画では第3巻、アニメ版では第11話である。そこから炭治郎と善逸は、行動を共にする訳だが、要所要所で善逸の面白い泣きキャラやキレキャラが登場する。
善逸の顔芸は、見てお分かり頂けるように、インパクトが強くて印象に残る。これが善逸の面白キャラを形づくっている。
しかし、ここで私が紹介したいのは、善逸ではなく、炭治郎だ。
面白キャラとしては「善逸」を思い浮かぶ鬼滅ファンがほとんどだが、実は「意外に炭治郎が面白い」という点をここでは紹介したいと思う。
炭治郎の笑いは、ずばり「天然系のボケ」だ。炭治郎がシュールなボケをかますおかげで、善逸や伊之助の勢いに任せたツッコミが生きてくる。例えば、このシーン。
善逸が道行く女の子にしがみついて、求婚しているところにバッタリ逢う炭治郎。炭治郎が女の子と善逸の間に割って入る。
善逸「なんで邪魔するんだ…。何なんだよ、その顔!!」
善逸「やめろーっ!! 何でそんな別の生き物見るような目で俺をみてんだ。お前、責任とれよ!! お前のせいで結婚できなかったんだから。
なんか喋れよ!!」
炭治郎のシュールな顔芸と、善逸の勢いのあるツッコミが絶妙だ。このシーンを面白いとフォーカスしている人は皆無に近いが、あえて言おう。
炭治郎のシュールなボケは、最高だ。
\ 炭治郎のボケはこちら /
善逸の顔芸は、もちろん面白いのだが、炭治郎のシュールなボケも注意深く見てみて下さい。思わずクスっと笑ってしまうシーンが数多く散りばめられています。
面白いシーン(2)不死川玄弥とのやり取り
炭治郎の天然を遺憾なく発揮した回と言えば、原作漫画12巻105話の、不死川玄弥とのやり取りの場面だろう。
ちなみに、不死川玄弥をご存知ないあなたへ、簡単に不死川玄弥のプロフィールを紹介しよう。
不死川 玄弥(しなずがわ げんや)
鬼滅隊の最終戦別で、こちらも炭治郎と同じく最後まで生き残った同期だ。
人となれ合うのが嫌いなようで、いつも一人で行動している。炭治郎と絡むのも、最終戦別の時以来である。特に炭治郎には因縁があり、最終戦別で炭治郎に腕の骨を折られている。
詳しくは、原作コミック第1巻、又はアニメ版の第5話を観てくれ。
場面は、日輪刀を打つ職人が住む秘境、刀鍛冶の里だ。
ここで炭治郎は、最終戦別以来に玄弥と再会する。玄弥は炭治郎に腕の骨を折られているので、当然、嫌っている。
しかし、炭治郎はそんなことお構いなしに、玄弥の泊まる部屋へ、あたかも旧知の親友のように居座る。
そして、風呂場で玄弥の落とした歯を、なぜか大事そうに持っていて、玄弥へ渡す。
そして、最終的には、部屋を追い出され、困った顔してひと言。
「何であんなにずっと怒ってるんだろう。 やっぱりおなかすいているのかなあ」
玄弥でなくても普通に引くわ。心の垣根、0(ゼロ)だな。
でも、これが炭治郎の良い所で、天然たる所以なのだ。
\ 玄弥がいじられるシーンが面白い /
面白いシーン(3)遊郭潜入 大作戦
そして、鬼滅ファンの間では最も人気が高いかもしれない、面白い回は、「吉原遊郭編」だ。原作漫画でいうと、9巻、第71話の回だ。簡単にシチュエーションを説明しておこう。
音柱「宇髄 天元(うずい てんげん)」と、炭治郎+善逸+伊之助のおなじみ3人トリオが、鬼の隠れていると噂される遊郭(ゆうかく)へ潜入する。アニメ版ではまだ放映されていないので、漫画版でしか観られないが、第71話は無料で試し読みすることができるので、是非読んでみて欲しい。
初めて天元と炭治郎たちが会話するシーンが、シュールで実に面白い。
天元「派手を司る神… 祭りの神だ」
善逸(アホだな。アホを司っているな。間違いなく)
伊之助「俺は山の王だ。よろしくな。祭りの神」天元「何言ってんだ。お前…。気持ち悪い奴だな」
善逸(いやアンタとどっこいどっこいだろ!! 引くんだ!?)(出典:「鬼滅の刃」9巻71話、吾峠 呼世晴(集英社))
柱の天元もシュールな笑いも打ってくる。そして、それを見事につっこむ善逸。さらに、伊之助は覆いかぶさるようにボケる。天元のキャラとしては、もはや意味不明だ。しかし、面白い。
天元と炭治郎たちの漫才を終え、遊郭に潜んでいる鬼を見付けるため、炭治郎、善逸、伊之助の3人は、女装して遊郭へ潜入することになる。その女装シーンが、こちらだ。
思わず吹き出してしまう絵づらだ。
子供も爆笑間違いなしの鉄板シーンだ。
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面白いシーン(4)炭治郎の顔芸の極み
第71話に続いて、極めつけは第72話だ。原作漫画版で見ると、9巻だ。
炭治郎は、普段は純粋で、真面目で、ウソを付けない性格だが、この時ばかりは嘘をつかないといけないシチュエーションに出会ってしまう。
細かなストーリーは、原作漫画で読んで欲しいのだが、今回は炭治郎の嘘をつく顔だけ、紹介させて欲しい。それが、コレだ。
アニメ版の綺麗な画で、どのようにこのボケを表現するか、今からアニメ版が楽しみで仕方がない。
ゆるい系のシュールな笑いを描かせたら、吾峠呼世晴先生の右に出る漫画家はいないのではと思わせるくらい、「鬼滅の刃」の作中では、シュールな笑いが秀逸だ。
若干、シュール過ぎて子供には分かりづらいボケも多々あるが、善逸の顔芸込みのツッコミにより、子供にもそれがボケだと分かりやすく表現されているところが、これまた吾峠呼世晴先生の笑いのセンスが光るところだ。
ちなみに、偉そうに書いている私は、お笑いの評論家でもなんでもない。ただのおっさんだ。もしズレたことを言っていたら、めんごめんご。
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シュールな笑いを描かせたら、吾峠呼世晴先生の右に出る漫画家は、いない!
まとめ|「鬼滅の刃」の面白いシーン
「鬼滅の刃」の面白いシーンを紹介した。いかがだっただろう。
今回紹介した面白シーンは、ほんの一部に過ぎないが、鬼滅の刃が単なるグロテスクなバトル物だけでは無いことがお分かり頂けたのではないだろうか。
善逸の勢いに任せたキレ芸が目立つことが多いが、炭治郎のシュールなボケにも注目して頂きたいと切に思う。
原作漫画「鬼滅の刃」は、序盤から中盤にかけて、ギャグシーンは多いが、物語終盤の16巻以降は、鬼舞辻無惨との最終決戦にもつれ込むので、このようなホンワカした、のんびりしたシーンは影をひそめてしまう。
是非、無惨との最終決戦の前に、今一度、ほんわかしたギャグシーンで和んでみてはいかがだろうか。
アニメ版「鬼滅の刃」では、綺麗な画で話題となったが、原作の漫画版では、むしろこのようなギャグ調のゆるい系の画が秀逸だ。
電子書籍では、無料で立ち読みや、割引クーポンを使ってお得に漫画を読めるので、まだ試したことがないアナタは是非試してみて欲しい。
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最後までお付き合い頂き、恐悦至極。