こんにちは、尿管結石の人です。
今回は、以前に書いた記事で、体験談の部分を抜き取って、分かり易く整理した記事となっております。以前書いた記事は、文字数が1万字を越えてしまい、文章が長くなり過ぎたので、ここで一度記事を整理させて頂きました。
この記事は、
尿管結石の体験談をリアルにお伝えする
記事となっております。
今まさに尿管結石で痛みに耐えているあなたへ送る記事です。
私も人生初の結石で地獄を見ましたが、何とか生還しました。
あなたの結石もきっと出ます。
気休め程度になってしまうかも知れませんが、私の体験談を読んで、少しでも気が楽になって頂けたらと思います。
Contents
尿管結石の症状(体験談)
尿管結石でも、人それぞれ症状が違うと思いますので、
「こんな症状が出る人もいるんだ」、程度に見て頂ければと思います。
ちなみに、結石は、女性よりも男性の方ができやすいようです。なぜ男性の方ができやすいかを分かり易くまとめましたので、興味のある方はこちらも読んでみて下さい。
では、私の尿管結石の体験談をお話させて頂きます。
私の場合、2つの異なる痛みを経験しました。1つずつ紹介します。
(1)お腹全体から脇腹にかけての重い痛み
まず、一つ目の痛みは、
お腹全体から脇腹にかけての広い範囲の重い痛み
でした。
一般的に言われる尿管結石の痛みは、
症状が重い人は激痛のあまり嘔吐する
ほどのようです。
このお腹全体から脇腹にかけての重い痛みの原因は、「腎臓に尿が溜まり続けたこと」が原因であることが分かっています。
詳しい原因は、こちらの記事にまとめましたので、参考にして下さい。
尿管結石の症状(1)お腹全体から脇腹にかけての重い痛み
(2)強い尿意(残尿感)
二つ目の痛みは、
猛烈に強い尿意
でした。
これは体験してみないと分からないと思いますが、今までの人生の中でダントツに辛かったです。
それは、ひとことで言うならば、
生き地獄
より具体的に表現すると、
おしっこを永久に我慢し続ける拷問
でした。
常に強い尿意を感じ、尿で内蔵が圧迫されて重い痛みが24時間近く続きました。
非常に辛かったです。
その辺を詳しく、私の人生初の尿管結石体験談を紹介します。
人生初の尿管結石(体験談)
今、まさに尿管結石で苦しんでいる人がいたら、これを読んで少しでも楽になって頂けると嬉しいです。
未知な病気ほど怖いものはありませんからね。
私も病気中は、諸先輩方の情報をめちゃくちゃ読み漁りました。
そして、かなり心に余裕が出来ました。
余裕というか、こんなに辛いのね。っていうことが分かっただけですが、
諸先輩方がこの病気を乗り切っていらっしゃる、という事実。
これだけが私の救いでした。
諸先輩方が乗り越えられたのなら、私もできるはず。
そんな感じです。
プロローグ|尿管結石、発症の前兆
尿管結石の痛みでのたうち回ることになる1週間ほど前、
「なんか残尿感があって気持ち悪いな」
と思ったのが3日間くらい、症状が出たり出なかったりしました。
これまでに経験したことがない気持ち悪さがあったので、泌尿器科で診察してもらうことにしました。
今、思えば、これが尿管結石発症の前兆でした。
泌尿器科で診てもらいましたが、結果は、
特に異常なし。
強いて言えば、
血尿が少しだけ混じっているだけ
でした。
この時点では、結石なども見つからず。
先生曰く、
「男は心が繊細だからなぁ。職場のストレスで慢性前立腺炎になってるかもしれないなぁ」
なるほど、ストレスで前立腺がダメになることもあるのか。
それにしても、先生の表現が的を得ていて複雑な気分になりました。
男は心が繊細だからなぁ
この時は、きっと慢性前立腺炎だと勝手に確信していました。
心が繊細な男なんで。
恐怖の朝|この痛み、いつまで続くの?
病院で診察してもらって約1週間後、この日は、朝からまた例の残尿感の症状が出始めました。
「また来たよ。嫌だなぁ」
この時は、前日の会社でのストレスが原因で、前立腺が異常な反応をしていると思い込んでいました。
現に、前日の職場でのストレスは、かなり大きなものでした。
そうこうしている時、残尿感を感じて1時間ほどでそれは突然やってきました。
下腹部からお腹全体にかけて、圧迫されるような重い痛み。
明らかに尿が溜まっている。
しかし、尿はチョロっとしか出ない。
※この時、既に右側の膀胱付近の尿管に結石が詰まっていました。
「何?この拷問…」
できることなら、お腹に穴を開けて強制的におしっこを出してやりたい。
そして、時間が経つにつれ、下腹部の圧迫感は増していきました。
お腹全体を襲う重い痛み。
そして、おしっこを出したいけど出ないストレスにも精神的に追い詰められていきました。
「この痛み、いつまで続くの…?」
耐えられず病院へ電話をし、そのまま病院へGO!
尿管結石で痛みが限界の場合、救急車を呼んでも良いと思う!
激痛の中、クルマで病院へ向かう。
クルマの中では、自分を鼓舞しながら運転していました。
後で反省したのですが、
この状況での運転は、酒気帯び運転並みに危険です。
ご家族の人がいない場合、
大人しくタクシーを呼ぶのが良い
と思いました。
もっと言うと、救急車でも良いと思います。
この痛みは尿管結石の痛みだ!と明らかに分かっている場合は、この病気事態、死ぬ訳では無いので、救急車を呼ばなくても良いと思いますが、当の本人からすると、救急車を呼んでも良いレベルの激痛だと思います。
というか、
今、救急車を呼ばなくていつ呼ぶんだ!(悲痛な叫び)
って感じです。
現に、尿管結石だと知らない人は、救急車を呼ぶケースは多いようです。
後で周りの友人に聞いたところ、尿管結石の痛みで救急車を呼んだことがある人が、私の周りだけでも2人いました。
なので、一度病院へ電話をして、これヤバくないですかね?くらい聞いても良いと思います。病院の人も慣れていると思いますので、あ、これは結石系だな、と分かると思います。
という訳で、
痛みが激しい場合は、自分で車を運転するのは控えた方が良いです。
もっと言うと、救急車を呼んでもOK!(だって本当に死ぬほど痛いんだもん)
病院へ自力で到達したはいいが、この日に限って超満員…(白目)
神様はいないのか?
本当にそう思いました。この日に限って超満員。受付のお姉さんに必死の形相で病状を訴えるワタシ。
しかし、無情にも受付のお姉さん、
「ごめんなさい。今日、患者さんいっぱいなので、だいぶ時間かかるかも…」
私「(死んだ目)」
それは一目見れば分かりますよ。患者さんがいるのは重々承知ですよ。でもですよ、もう耐えられないんです。死んじゃいます。私。
そういう目で訴えましたが、無情にも受付のお姉さんには伝わらず、奥の休憩用ベッドで休んで待っていて下さい。とのこと。
「横になれば痛みが和らぐとかいうレベルの痛みじゃないんですけど…」
という目で訴えましたが、これまたスルーされ、結局休憩室のベッドで地獄のような時間を待つことに。
その際、本当に我慢できなかったら、このボタンを押して下さい。すぐに駆け付けますので。とのこと。
救急用のベルを手渡される私。渡された瞬間、すぐに押してやろうかと思いましたよ。だって、もう我慢できない痛みなんですもの。でも、ここは大人の対応で、分かりました、とひとまず引き下がることに。
5分後。もう限界かも…。でももう少しで看護士さんが来て、優先的に診察してくれるはず。
10分後。遅い…。
20分後。ホントに限界なんですけど…。
30分後。たまらずベルのボタンを押す。
40分後。…誰も来ない。もう一度ボタンを押す。
50分後。…誰も来ない。もう一度押す。
60分後。…誰も来ない。マジで限界なんですけど。重い身体を引きずるように、受付へ。すんません。ベルで呼んでるんですけど…。
どうやら、ベルが故障しているようでした。
ふざけんなーーーーーー!!
と、心の中で叫びました。
そんな声を張る体力ありません。ちゃんと壊れていないベルを持たされ、ベッドへ連れて行かれる。これでもまだ診てもらえないのね。日本人って順番守るしね。どんな重病人が来ても、順番は守らないとね。
この国、どうかしてるっ!!
パッと見でわかるでしょうに。この顔をゆがめて足を引きずりながら訴えているんですよ。
もう死にそうなんですーーーー!!(心の叫び)
ようやく先生の耳に私の情報が入り、診て頂くことに。
先生「どの辺が痛い?」
私「お腹…全体…」
先生「お腹が張ってるねぇ。この辺は痛い?」
私「いや、よく分からないけど、全体的に痛い…です…」
先生「多分、右の腎臓だな。かなり腫れているね。よし、痛み止めの注射打つよ。いい?」
私「…はい(というしか無い)」
ブス…ブス…ブス…。
お腹に3~4か所、注射を打たれる。(痛みで何発打たれたか覚えていない)
先生「どう?痛み引いてきた?」
私「…いや、よく分からない(そんなに瞬間的に効くものなの??)」
さらに注射を打たれる。
ブス…ブス…。
先生「これでどう?」
私「(え?これ効くまで注射打たれ続けるの?ていうか、注射ってそんな気軽にプスプス差していいもんなの?ちょっと怖いんですけど…)あ、ちょっと効いてきたかも…(というしかない)」
先生「よし、じゃあ後は座薬ね。これで痛みはだいぶ和ぐはずだから」
私「あ、ありがとうございます…」
そして、先生はひとまず他の患者さんの元へ。
順番ですから。日本人は順番を守らないとね。
外国行きたい!!
人生初の座薬タイム
看護士さんに横になってー。と言われるままにお尻を出す。
看護士さん「息吸ってー吐いてー、はいっ!」
一瞬でした。
まさに職人芸。
見事に座薬が奥深くへ。
普通、この状況はめちゃめちゃ恥ずかしいだろうけど、そんなこと考えられないくらい苦しかったので、全然平気でした。(他人にお尻見せるのなんて、1年に一度くらいですよね)
そして、何度目かの放置プレイ
10分ほどで座薬が効き始め、30分経った頃には眠気も少しきました。
そう、この座薬には眠気も誘うようなので、眠気でも痛みを和らげているかもしれません。
座薬には睡眠促進効果もあるので、痛みが和らぎやすい
ウトウトしている時、やっと先生に呼ばれて診察。
座薬を入れて60分ほど経った時でした。
先生による診断結果
私の場合、「右の腎臓」と「膀胱」の間の尿管に結石があって、これが尿をせき止めて、腎臓が炎症を起こして肥大していたようです。
腎臓が肥大…!? 恐ろしや…
どうすれば結石が出てくるのかを尋ねたところ、
水を大量に飲む。
以上。
以下、先生と私のQ&Aです。
Q. えー!結石を溶かすとかいう薬ないの?
A. 無いです。
Q. そして、この痛みは、いつまで続くの?
A. 尿管から結石が膀胱に落ちるまでです。
Q. どうやったら結石が膀胱まで落ちるの?
A. 水を大量に飲む。以上。(2回目)
Q. どのくらいの時間がかかるの?
A. それはあなた次第。がんばって。ファイト!
結石が膀胱に移動するまで、この痛みと尿意に耐え続けなければならないのか…。
耐えられる自信なし。
尿管結石の痛みは、いつまで続くの? の質問に対する答えは、
「結石が尿管から膀胱に落ちるまで」です。
家に帰り、水との闘いが始まる
もともとミネラルウォーターを飲んでいるため、水を飲む抵抗感は全くありませんでした。
これは大きなアドバンテージでした。
15分おきに水を飲んでは、苦しみ、水を飲んでは、痛みに耐えました。
普段、水を飲みなれていない方は、これも大きなストレスになるかもしれません。
ちなみに、尿管結石におすすめなミネラルウォーターは、
アルカリ性で硬水のミネラルウォーター
です。
尿を弱アルカリ性に保つことにより、結石ができにくくなります。
また、硬水に豊富に含まれるカルシウムによっても、結石ができにくくなります。
尿管結石に効果的なミネラルウォーターについて、詳しくまとめましたので、こちらの記事も参考にして下さい↓
時間が経つにつれ、また痛みが増してきました。
痛み止めの効き目が薄れてきたようでした。
「ここで次の座薬を使っては、先が思いやられるわ。耐えるんだ、ワシ!」
いや、でもこの痛み、もう耐えられない。座薬使います。
座薬のおかげで何とか耐える。
19時。起きていても、痛みで何もできない。
よし、寝よう。
そう、この時、私は先人のテクニックを今まさに使おうとしていたのだ。
ネットでググりまくって尿管結石を生還したレジェンド達のテクニックを調査していたところ、
「激痛で悶えながら、寝た。」
という超人を発見したのだ。まさにレジェンド。
激痛の中であっても、人間というのは眠れるものなのか!?
もしそうであれば、素晴らしい発見だ。早速、私も試してみよう!
10分後…
寝ました。
人間ってすごい。
目覚めの朝|結石が膀胱に落ちる感覚
午前4時頃、目が覚める。
ふと痛みがほとんど無いことに気付く。
え?ホントに?
明らかに痛みのレベルが違う。
昨日とは比べ物にならないくらい微々たる痛みのみ。
痛みは右の脇腹辺りにありました。
おそらく、ここに結石がいるのでしょう。
そう、尿管から膀胱へ結石が落ちたのです。
結石が膀胱に落ちる感覚とは、こんなにはっきりと分かるものなんだ。
ちょっと感動すら覚えました。
ここから後は、膀胱から尿道へ移動して、最終的にはおしっこと同時に外へ排出です。
結石が尿道へ入る
膀胱の右側に結石があるのは分かりました。これをどうやって中央の尿道へ押しやるか。この日も水を大量に飲んで押し流す作戦にしました。
さらに、腰をくねくね動かして、結石が中央に移動することをイメージしながら、くねくね腰を動かしました。そして、ウォーキングもしました。
1時間もすると、結石が尿道へ入りました。
あ、入った。
入った瞬間、明確に分かりました。
ゴルフボールがグリーンをコロコロ転がり、ホールインワンする瞬間のように、明確に入るのが分かりました。
感覚としては、針で皮膚を刺す感じですが、そんなにどぎつい痛みではありませんでした。
ピキーン!という感じ。
それからは早かったです。
尿道を下へ移動するのも分かりました。
チクチク痛いですが、私の場合、あまりトゲトゲしていない結石のようです。
そして、おそらくサイズも大きくない。
結石が下界のすぐそこまで来ていることも、明確に分かりました。
後は勢いよく噴射するのみ。
ご出産
2時間ほどおしっこを溜め、水を大量に飲み、準備万端。
結石をキャッチするために、お風呂の桶を準備しました。
いざ!放出!
…
ご出産、おめでとうございます。
玉のような3mmの子(結石)が生まれました。
幸い、私の場合はほとんど痛みはありませんでした。
大きさも3mmと小さかったのと、トゲトゲした形でもありませんでした。
不安に思ったのは、結石の色が「濃い茶色」だったことです。
色が濃くても問題なかったという分析結果についての記事は、こちら↓
激痛が始まって、約1日半ほどで結石が出ました。初めの残尿感から数えると、約10日間ほどでしょうか。おそらく平均よりは早い方だと思います。
これが、私の尿管結石の全記録です。
ご清聴ありがとうございました。
まとめ|尿管結石は、これまでの人生でダントツの辛さだった
私の尿管結石の体験談、いかがでしたでしょうか。
結石が詰まって腎臓を圧迫する症状は、おそらく皆さんも体験して辛い思いをしているおとでしょう。
さらに膀胱付近で詰まってしまうと、猛烈な残尿感を伴います。この残尿感地獄に皆さんも遭わないことを祈ります。本当に辛いです。おしっこがしたいのに出ないという精神的に追い詰められる感じ。
しかし、最終的には必ず結石は出て来てくれます。
水をたくさん飲むのが基本です。
痛みがひどい時は、温かいお風呂がとても効果的です。
皆さんの結石が早く出ることを祈って、この記事を締めたいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。