こんにちは、お坊さんの法話が好きなことに気付いた、管理人です。
今日は、法話の話です。
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法話とは
先日、嫁の実家で法事がありました。
法事では、お坊さんに家へ来て頂き、仏壇でお経をあげて頂きます。
お経の時間は、トータル1時間弱あるので、合間に休憩をはさみます。
大体5分から10分の休憩時間に、お茶菓子をお出しして休憩頂きます。
この休憩時間にする世間話がとても面白いのです。
調べてみると、この世間話は単なる雑談ではなく、「法話」という物で、お坊さんの仕事の一つでもあるとのことです。
法話とは仏法の教義などを説くことを言います。
一般的には僧侶など仏教に携わっている人物が、仏教の教えに基づいた話しを分かりやすく説き聞かせることを言い、別名「説教」とも言います。
仏教の教えを説くことが起源なんですね。
さらに、
お葬式や法事法要などの際に、僧侶が雑談のような形で軽く5分程度のお話しをすることが多いですが、これも法話の一つです。
法話といっても僧侶と向き合って座り、何時間も話しを聴き続けなければならないという訳ではなく、軽い雑談のような形で行われることも珍しくありません。
なるほど、この雑談もお仕事のひとつだったのか。
それで腹に落ちました。
どおりでお坊さんの話は分かりやすくて楽しいはずだ。
話がつまらないと、次の法事も呼んで貰えないかもしれない。
人気のあるお坊さんは、法話が上手。
そういうことだと思いました。
法話の魅力
私が思うに、法話の魅力は、
- 話の内容が面白い
- 聞き手に押しつけがましくない
- 和かな口調で引き込まれる
と言うところです。
察するに、きっと日々精進されているのだろうなぁ、と思われます。
会社の職場にはこのようなタイプの人間がいませんからねぇ。
管理職はみな1回お寺で修業するのを推奨しますよ。ホントに。
妻の実家に毎年お越しになるお坊さんは、私と同じ40歳くらいでしょうか。
見た目、少しふっくらとした体形で、髪の毛は数ミリ程度生えている坊主あたま。
表情はとても穏やかで、話始める時は、必ず柔らかな笑顔をなさいます。
話の種類は、その時々の会話から、アドリブで話始める感じ。
ご自身の修業中の話や、ご家族の話、政治の話や教育の話。
話の幅が広い、というか、前もって準備している感じではないので、体験された出来事を、自分の頭の中で整理するのが上手なんだと思いました。
どのような生活や修行を積めば、そのような穏やかに話ができるようになるのか、とても興味がわきます。
面白い法話と言えば、瀬戸内寂静さん
近年、法話が面白くて有名なのが、皆さんもご存知の瀬戸内寂聴さん。
CD化までされました。
本も多数、出されていますね。
瀬戸内寂静さんは、ご自身も波乱の人生を送っておられます。
21歳で結婚するも、夫の教え子と不倫し、夫と3歳の長女を残し家を出て、その後、出家しました。
人生経験が豊富であるが故に、説得力のある法話をできるのでしょう。
お坊さんの仕事とは?
お坊さんの仕事は、朝のおつとめに始まります。
起床したら、まずはお寺の門を開けます。
時間は、そのお寺によりまちまちのようです。
6時に開門するお寺もあれば、7時に開門するお寺もあります。
そして、身なりを整え、仏様の前でお経を上げます。
次に仏様にお供え物(お米、お水、お花など)を準備します。
お供えの後は、境内の掃除です。
思い返してみたら、お寺でよく見かける光景ですね。
お坊さんが庭の落ち葉などを掃き掃除している光景。これも立派なお勤め。
「掃除をすることは、心を清めること」
なのだそうです。
なるほど。これもとても共感できます。
掃除が終わると、やっと朝食です。
ここで本来のお仕事である、法事や、法事が無い時は事務仕事などを行います。
檀家さんの家を何件も回って、お経を上げることが主な仕事となります。
お昼になると、昼食です。
午後は、檀家さんが訪れた時は話を聞き、法話を頼まれる時もあります。
お寺には人が常駐していないと、突然の電話に対応することができないので、誰かは常駐しています。
夕方になると、またお経を上げます。
夜になると、お寺の門を閉めます。
と、こんな感じでお坊さんの一日のお勤めが終わるようです。
お坊さんを調査して、とても心に刺さった言葉
あるお坊さんが、お坊さんとして気を付けていることのひとつに、これを挙げていました。
「暇な人でいる」こと
なんと単純で深い言葉なんだ。
いつも忙しくしていると、相談したい時にお寺にいない、とか、今日は忙しそうだからまた今度にしようかな、とか、結果として困っている人の力になれないということに繋がります。
「忙しそう」は勲章ではありません。皮肉です。
これもズキーンと心に刺さります。
会社と同じだ。いつも忙しそうにしている社員を見ると、いたたまれなくなります。
昔は私もそうでした。(今も気を抜くとそうなってしまいますが…)
「忙しい」と、「幸せ」は逃げて行ってしまう。
「忙しい忙しい」と言わなくてよい毎日になるよう、日々精進するべし。
命日と月命日
先日、妻の実家で月命日がありました。
「命日(めいにち)」とは、故人が亡くなった日のことです。
「月命日(つきめいにち)」とは、故人が亡くなった日にちのことです。ここで言う日にちは、月は関係ありません。
なので、故人が例えば11月20日に亡くなったとしますと、
- 命日:11月20日
- 月命日:毎月20日
となります。
恥ずかしながら、私、40歳までこの月命日を知りませんでした。
なぜ、月命日を知ったかと言いますと、妻の実家で月命日があったからです。
義理の父に話を聞いてみたところ、
毎月、お坊さんを家に呼んで、お経を呼んで貰っている
そうです。
これまでお坊さんが来る日は、お盆だけ、一年に一回だけだと思っていましたが、実は毎月来ていたのです。
毎月、お坊さんに来てもらっていたのか。
えらい金額になりそうだ…!
さすがにお金の話は切り出せませんでしたが、ひと世代前の人達は、当たり前のように故人を尊ぶ習慣があったのでしょうね。
故人の曾おじいちゃんは、もう何十年も前に亡くなっているので、それだけ続けるだけでもすごいなぁと感心しました。
ちなみに、月命日では、お盆のように長いお経では無いため、法話を聴かせていただくことは無いようです。
という訳で、私の知らなかった世界、毎月お経を呼んで貰う「月命日」という物がある、というお話でした。
まとめ|お坊さんが家に来る時の法話が面白い!
お坊さんの法話と言うものは、不思議な力を持っていると思います。
私自身、年に1度しかお坊さんが家に来て法話を聴く機会はありませんが、近年は法話を聴くのが楽しみでなりません。
今まで私と同じように、お坊さんと関わりが薄かった方々は、一度、法話を聴いてみてはいかがでしょうか。
心が安らぐひと時を体験できると思います。
お坊さんとの繋がりが無い方は、家に来てもらうのにもハードルが高く感じてしまいます。
そんな時は、こちらからお気軽に相談できます。↓
NHKのテレビでも紹介されました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。