ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、略して「逃げ恥」は、2016年にTBS系列のテレビで放送されたドラマです。
主演は、新垣結衣と星野源。
2016年当時も話題となり、逃げ恥ダンスとドラマの両方が大ブームになったので、ドラマをオンタイムで観ていた人も多いのではないでしょうか。
かく言う私は、当時、仕事疲れで、家でテレビを観ることも無く、死んだような毎日を過ごしていました。
世間で「逃げ恥」が話題になっていたことは知っていましたが、とてもテレビを観て楽しむような心の余裕はありませんでした。
時は経ち、現在、Amazonプライムの動画配信の中で、妻が「逃げ恥」を見付け、観始めました。
私はところどころ、妻の隣でかいつまむ様に観ていましたが、そんな断片的なストーリー理解にも関わらず、
ハマりました。
「みくりちゃん(新垣結衣)、可愛い!」
みくりちゃんが可愛いのもさることながら、感情移入してしまうポイントがたくさん散りばめられています。
例えば、もうひとりの主人公、平匡(ひらまさ)さん(星野源)。
彼は自称「プロの独身」と豪語する、彼女いない歴35年のお兄さん。仕事はバリバリできるが、ルックスはイマイチで感情を表に出すのも苦手。
典型的な女性が苦手なタイプだ。
その恋愛オンチな平匡が、ワケあって家事代行を頼むことになったみくりに惹かれていく展開で、ストーリーは進む。
Contents
逃げ恥から学べること
ドラマ「逃げ恥」は、恋愛物語としてもコメディードラマとしても秀逸ですが、私が思うに、それ以上の学びポイントがありました。私なりに気付いた学びポイントを、熱く語りたいと思います。
(1)夫婦平等とは
今でこそ「夫婦平等」が当たり前と言われているけど、まだまだ日本は男性の方が有利な世の中だと思います。
物語の後半で、平匡とみくりが分担する家事割合について、面白おかしくストーリー展開する場面がありますが、この場面、私は深いなぁと考えさせられました。
例えば、夫婦平等という考えで、夫は風呂掃除と食器洗い、妻は料理と掃除と洗濯、としましょう。
お互いに家事を分担しているので、もし妻の料理の質が落ちれば、夫は不満を持ち、妻は夫の風呂洗いが雑になれば不満を持ちます。
つまり、夫婦平等の考えで、単に家事を分担するだけでは、不完全なのです。
私なりに考えて出した結論は、
「感謝の気持ちを相手に伝える」
です。
夫婦で分担した家事の仕事は、その日によって完璧に出来たり、時には疲れて手を抜いてしまうこともあるでしょう。
なので、そんな細かいことをイチイチ目くじら立てて相手を非難するより、自分ひとりでは出来なかった家事の半分を、相手に手伝ってもらった感謝の気持ちを伝える。
これなら不満の声も出ないでしょう。(自分の心が疲れている時は、それでも相手を非難してしまうかもしれませんが…、その時はその時です)
毎日の他愛のないことを、声に出して感謝の気持ちを伝える。
(2)お母さんが家事をするのは当たり前ではない
主人公の平匡(ひらまさ)が、家事代行を依頼する冒頭のシーン。
ここも私なりに大きな気付きがありました。
家庭でお母さんが普通にこなしている家事は、実は労働賃金が発生する正当な仕事なのだということ。
ついつい「給料が支払われている労働だけが仕事」と勘違いしてしまいがちですが、家庭での家事も立派なお仕事です。
例えば、時給1000円の仕事をこなす能力があるお母さんは、家事を8時間こなすと、8000円分の仕事をしたことになります。
新米お母さんの場合、料理や掃除をするにしても、手際が悪く、時給1000円かもしれません。
しかし、お母さん歴5年や10年のお母さんは、当然、家事スキルが向上します。
時給2000円、3000円なんて当たり前かもしれません。
家事を任せたお父さんは、お母さんへ1日8000円~24000円の給与を支払うべきなのです。
と、そうは言ってみた物の、家事の全てをお金に換算して生活を共にするのは、正直めんどうですよね。
なので、つまり私が言いたかったのは、お母さんが家庭で頑張ってくれている家事にも、大きな労働対価を含んでいるのですよ、ということ。
専業主婦のお母さん、いつもありがとう。
(3)主婦はボランティアではない
ここまで読み進めていただくと少しは分かって頂けると思いますが、主婦はボランティアではありません。
お父さんが日中、会社へ出ている間、できない仕事をお母さんがこなしてくれるのです。
だから、会社勤めのお父さんは、頭ごなしに「給料を稼いできているのは、俺なんだから、主婦は家事をこなすのは当然だ」という理論は通りません。
お母さんが会社勤めした時点で、家事をしてくれる人がいなくなるので、家事代行業者へ時給2000円で依頼する。
つまり、お母さんは家事をしてくれるだけで、家事代行サービスを依頼するお金分の働きをしている訳です。
慈善事業の無償ボランティアではありません。
(4)主婦の年間労働賃金304.1万円
物語が進むと、主婦の年間労働賃金の話が登場します。
みくりは、平匡に時給2000円で雇われていますが、専業主婦の年間労働賃金は、304.1万円のようです。
(内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部が総務省「社会生活基本調査・2011(平成23)年版」をもとにして推計した値)
ちなみに、総務省統計局によると、家事に費やす男女の時間は、平成23年の統計で、
男性:18分、女性:2時間32分と、圧倒的に女性の方が多いのが現状のようです。
面白いのが、平成23年の統計と平成28年の統計との比較です。
<家事関連時間>平成23年⇒平成28年
・男性:18分⇒19分(+1分)
・女性:2時間32分⇒2時間24分(-8分)
※週全体、10歳以上
出典:総務省統計局、平成28年社会生活基本調査 生活時間に関する結果要約
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/pdf/gaiyou2.pdf
この統計によると、男性は5年間で家事へ費やす時間が1分だけ増えたのに対し、女性は8分だけ短くなったようです。
本当にわずかな歩みですが、時代は男女平等な方向へ動いているのかもしれません。
よーし、ワシも頑張るぞ。毎日の家事!
(5)みくりの白いノートPCはDELL
ドラマの中で、みくりが使っていた白いノートPC。
よーく見ると、DELLのロゴが見えます。
たまたまウチの妻も、白のDELLノートPCを使っているので、少し嬉しくなりました。
みくりちゃんに少しでも近付きたいあなたは、白のDELLノートPCをチェック!
ちなみにこのノートPC、二万円を切る超お値打ちパソコンです。少しでもお金を切り詰めるみくりのキャラ設定、こんな細かなところにもこだわってるのかも。
それにしても、私が平匡に感情移入しやすい原因は、もしかしたらこのみくりの白いDELノートPCのせいかもしれない。妻がみくりちゃんに見えてきた。
みくりちゃんの白いDELLノートPCは、こちら↓
<補足>
2021年1月に放送された「新春スペシャル」では、みくり のノートパソコンは白色のままでしたが、「DELL」のロゴが消えていました。もしかすると、スポンサーの問題でDELLはNGとかになったのかも。と妄想しております。(単なる妄想です)
逃げ恥を観るべき世代
逃げ恥を観るべき世代について、熱く語りたいと思います。
(1)アラフォー世代
何と言ってもアラフォー世代に是非観て欲しい。
40歳前後の世代は、夫婦生活も長いせいか、お互いを尊重し合うことを、ついつい忘れがち。
ドラマ「逃げ恥」を観ると、夫婦のあり方について考えさせられます。
あなたが気付かないだけで、相手を知らず知らずのうちに傷つけてしまっているかも。
相手を尊重し合う心、大事です。
(2)お父さん(反省点多め)
自分がお父さんと言うのもありますが、世の中のお父さん全般にも是非観て欲しいドラマです。
上の方でも話した通り、お母さんが毎日家事をすることを「当たり前」だと、いつしか勘違いしがちです。
家事は家庭の仕事であり、夫婦の仕事でもあります。
会社のお仕事も大変だと思いますが、家庭でのお仕事も同様に、精一杯頑張れるお父さんになりたいものです。
(3)お母さん(感謝の気持ち多め)
そして最後に観て欲しいのは、世のお母さん達です。
毎日の家事、本当にありがとうございます。
世の中の家庭がうまく回っているのは、お母さんたちが家事を頑張ってくれているからです。
少しずつではあるけど、これからはお父さんも家事を一緒に頑張ってくれる時代が来ると思います。
それまで、気長に待って頂けるとうれしいです。
逃げ恥を観て、夫婦のあり方を見直す
とまあ、逃げ恥のストーリーで気付かされたことを、私なりにアレンジを加えながら、夫婦生活のあり方について、真面目に考えてみました。
私のお話した内容は、たかが一人の男がつぶやいた独り言に過ぎませんが、心から思うのは、世の中全ての夫婦が、純粋に、幸せになってくれたらなぁ、と思った。それだけです。
ドラマ「逃げ恥」を観て、一人でも、一組でも多くの夫婦が、幸せな方向に向かいますように。
まとめ|ドラマ「逃げ恥」を観て。
夫婦生活がマンネリ化しがちなアラフォー世代が観るべきドラマ「逃げ恥」を紹介しました。
結婚前には、お互い助け合い、協力的だった男女の関係が、結婚をさかいに不満が少しずつ溜まってしまうのは、当然のことです。
最近では少なくはなりましたが、専業主婦のお母さんに家事の全てを押し付けてしまう、昭和のお父さん。
お母さんもパートタイムやフルタイムで会社勤めをしているにも関わらず、まだまだ女性が家事全般を担っているケースが多い、とニュースでの報道も絶えません。
40代前後のお父さんと言えば、会社では中核を担う最も気苦労の多い世代でもあると思います。
そんないつも頑張っているお父さんの気持ちも分かりますが、家庭に戻れば、家庭の仕事が待っています。
お母さんが毎日、頑張っている家事。
これを当たり前のように錯覚しているお父さんも多いでしょう。
主婦なら、家事をきっちりやるのは当然だ、と。
しかし、ドラマ「逃げ恥」は、教えてくれます。家事も立派なお仕事なのだと。
会社では当たり前のように頑張れば昇進するように、家事を頑張るお母さんも、ずっと最低労働賃金のままで雇われるのではなく、もっと給与が上がって当然なのだと。
主婦はボランティアではないのだと。
そんなお父さんの忘れがちな家庭でのお仕事、お母さんの毎日頑張る家事のありがたさ。
そんな毎日の「当たり前」に、当たり前の毎日に幸せが存在していることに気付かせてくれるドラマです。
夫婦生活に疲れてしまったご家庭、仕事で心が疲れてしまったお父さん、子育てでうまくいかずに心が疲れてしまったお母さん、そんなアラフォー世代の人達に観て欲しいナンバー1のドラマです。
ドラマを観終わった後、相手を思いやる気持ちが100%回復し、あふれ出すこと間違いなしのおすすめドラマです!
さて、我が家も妻が毎日、やりがいを見出せるようなシステムを構築せねば。お父さんの戦いは、今日も続く。
「逃げ恥」は、こちらから観られます!
\ 1か月無料です! /
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「逃げ恥」の原作漫画とドラマは、こんなにも違っていた!?
逃げ恥の主題歌も、要チェックです。おなじみ「恋ダンス」の振付師は、有名振付師だった!↓
専業主婦の無償労働について、真面目に考えてみた記事は、こちら↓
平匡演じる星野源のマルチな才能を開花させる天才たる所以については、こちら↓
新春スペシャルに込められた20のメッセージとは!?
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!