2022年12月3日に公開が予定されている映画「スラムダンク」。
その内容は、いまだ明かされないままであるが、気の早い筆者は、映画の内容を想像する日々を送っている。
おそらく、インターハイで湘北高校がどこかの高校と戦うのが、主なストーリーと予想されるが、果たしてそんなに単純にストーリーを決めてしまって良いだろうか。
スラムダンク単行本を引っ張り出し、インターハイへ出場する高校をじっくり見直してみる。どこかにヒントが隠されているはずだ(妄想)。
「あっ…」
とあるページで手が止まる。
「ひょっとして、このモヒカン頭・・・」
堀高校のモヒカン頭、まさかキミが映画の主役なのか・・・!?
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【スラムダンク】モヒカン頭(堀高校)について考察する
それでは、さっそく気になる「モヒカン頭」について考察しよう。
福井県代表の「堀高校」とは?
インターハイ出場校で、福井県代表の「堀高校」をご存知だろうか?
スラムダンク24巻に出てくる強豪校の1つだ。
強豪校と言っても、たったの1コマしか出てこないのだが、この1コマがスラムダンクファンの間で長年話題になっている。
それが福井代表の「堀高校」だ。
全国の強豪校として、あの森重 寛(もりしげ ひろし)擁する名朋工業と共に描かれているのだが、スラムダンクの原作中では、結局、桜木花道たちの湘北高校と対戦することなく、たった1コマの登場で終わっている。
堀高校のモヒカン頭とは?
その堀高校の1コマで、気になる選手が描かれている。
それが「モヒカン頭」の選手だ。
原作中では、名前すら登場しない。
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思わず二度見してしまうほどのインパクト。
原作者の井上雄彦氏が、髪の毛を描き忘れたのか?
と心配してしまうほどの衝撃。
おそらく、真ん中のヘアバンドを付けている選手が、堀高校の中心選手。
右側に顔が見切れている選手と左側のモヒカン野郎は、あくまでチームを構成するスタメンの一人として、くらいにしか描かれていない。
実は2017年当時、井上雄彦氏とプロバスケ選手の五十嵐圭さんとの対談で、モヒカン頭の選手について触れられている。
五十嵐圭選手は、福井県出身(バスケの名門、北陸高校出身)であるため、福井県の「堀高校」が気になっていたのであろう。
まず、福井県の強豪校と言えば、北陸高校だが、
「堀高校」のモデルは、福井の強豪「北陸高校」ではない
と、井上雄彦氏は、明言している。
そして、気になるモヒカン頭の選手だが、
スラムダンクの読者からもらった手紙が元ネタだった
という。
その手紙には、
「スティーブ大滝」
という名前のモヒカン頭の奇抜な選手が描かれていたという。
そして、そのモヒカン頭の通う学校が、堀高校という設定らしい。
このファンの手紙の設定を面白いと思い、そのまま原作でも使わせてもらったようだ。
ちなみに、対談相手の五十嵐圭選手は、自身が福井県の「北陸高校」出身なので、スラムダンクを読んだ時、自分の出身校の北陸高校が堀高校のモデルなのでは? と予想したのかもしれないが、残念ながら外れのようだ。
(参考文献:「ビー・ダッシュ」(週刊朝日)2017年12月26日掲載)
モヒカン頭「スティーブ大滝」を徹底分析
ここで、スティーブ大滝という選手がどのような選手なのか、詳しく分析してみよう。
この1コマから分析するに、スティーブ大滝はこんな選手であろう。
スティーブ大滝
・堀高校2年生
・身長:199cm
・体重:103kg
・ポジション:センター
・父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフ。背が高いのは、母親の遺伝子による。(母親は2m)
・愛称:大滝君
・性格:真面目で内向的。人前に出るのを嫌い、人の後ろに隠れようとするが、体が大き過ぎて、だいたい隠れきれていない。
・恵まれた体格と運動神経で、将来を期待されるが、メンタルが豆腐のように繊細で弱い。豆腐メンタルを克服すべく、考えた結果が、「モヒカン頭」にイメチェンすることだった。(モヒカンにする前の髪型は、センター分け)
ちょっと最後の性格予想のところは、個人的な想像が入ってしまったが、だいたいこんな所だろう。
※全て筆者の個人的な妄想です。
堀高校のインターハイ結果は?
スティーブ大滝の妄想プロフィールはさておき、堀高校としてのインターハイ結果はどうだったのだろうか。
残念ながら、詳しい情報は原作には掲載されていない。
なんせ1コマしか登場していないのだから…。
ちなみに、堀高校は、インターハイのトーナメント表によれば、右下のブロックに組まれている。
右下のブロックと言えば、森重寛を擁する名朋工業と、おそらく名朋工業に再び負けてしまうであろう、静岡の常誠高校がいるブロックだ。
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なんだ、やっぱり堀高校も名朋工業に負けてしまうのか。
多くのファンがそのように想像してしまうと思うが、ちょっと待って頂きたい。実はスラムダンク原作者の井上雄彦氏が、気になるコメントを残している。
それは、
「名朋工業が優勝校ではない」
という事実だ。さらに、
「優勝校は、本編で描かれていないチーム」
との2つの真実。
スラムダンク最終話で、神奈川の海南高校が全国2位になっていることは確定だ。
ということは、1位は、海南と逆のブロック。
つまり右側ブロックのチームだ。
ここで一度、整理する。
- 2位は海南(左側ブロック)
- (右側ブロックの)名朋工業は優勝では無い
- 本編で描かれていないチームが優勝校
となると、優勝校は、右側ブロックの「名朋工業」と大阪の「大栄学園」以外となる。
これらの条件を満たす高校は、27チームも存在するが、その中に堀高校も入っている。
確かに1コマだけ登場しているが、これが「本編に描かれた」と言えるだろうか。
訳の分からないモヒカン野郎は出てきたが、公式には名前も出ていないし、セリフの一言も無い。
つまり、筆者の考えでは、堀高校は、「本編に描かれていない」だ。(※あくまで個人の妄想です)
堀高校が優勝・・・。
可能性としては、大いにあると考えている。
今日も妄想が止まらない。
福井県の「堀高校」がインターハイ優勝した可能性は、ゼロではない!
北陸高校について
このように堀高校の実在モデル校と噂された北陸高校は、残念ながらモデルではなかったようだが、実際の北陸高校とは、どのような高校なのだろうか。
ここでは北陸高校にフォーカスしたいと思う。
福井県が誇る、高校バスケ界の名門校、それが北陸高校だ。
ユニフォームの色は、黄色で、赤字で「HOKURIKU」というデザインだ。
高校バスケの2大大会の常連で、優勝経験も複数回ある。
・インターハイ:優勝4回、準優勝2回(出場48回)
・ウインターカップ:優勝1回、準優勝7回(出場44回)
(※2022年時点)
<有名なバスケ選手>
・五十嵐 圭(PG)
・篠山 竜青(PG)
五十嵐圭選手

五十嵐圭選手は、「バスケの貴公子」とも称されるイケメン選手だ。
2000~2010年にかけて、メディアの露出も多かったので、バスケを知らない方でもご存知の方は多いのではないだろうか。
高校時代は、北陸高校に在籍し、中央大学へ進学、その後、日立→トヨタ自動車→三菱電機→新潟アルビレックスBB→群馬クレインサンダーズ(2022年)と40歳を過ぎても日本の第一線で活躍している選手だ。
2003~2009年には、日本代表にも選ばれている。
間違いなく日本バスケットボール界を代表するレジェンドの一人だ。
篠山竜青選手

篠山竜青選手も日本バスケ界の第一線で活躍している選手だ。
五十嵐圭選手とポジションは同じPG(ポイントガード)で、バスケ日本代表のキャリアとしては、五十嵐圭選手以上である。
篠山竜青選手は、そのひょうきんなキャラクターでも日本バスケ界を盛り上げている功績は大きい。
日本プロバスケリーグ「Bリーグ」のオールスターにも毎年のように選出されており、2023年や2024年は、「篠山竜青の登場シーン」というコーナーまで企画される人気ぶり。
日本のプロ野球の「新庄剛志」のような存在である。
一流のスポーツ選手であり、かつ、一流のエンターテイナーでもある。
篠山竜青選手は、北陸高校に在籍し、その後、日本大学へ進学。
社会人としては、川崎ブレイブサンダース(前身の東芝時代を含む、2022年現在)で活躍している。
ちなみに、篠山竜青選手は、背番号7を付けているが、これはスラムダンクの宮城リョータの背番号7に由来しているそうだ。
ご自身のプロフィールでも公言しているように、好きな漫画は「スラムダンク(井上雄彦氏)」のようで、バスケ雑誌「ビー・ダッシュ」では、実際に井上雄彦氏と対談もされている(2018年)。
篠山竜青選手の背番号「7」は、スラムダンクの宮城リョータの背番号「7」に由来している。
映画「スラムダンク」の内容は?
2022年12月3日公開予定の映画スラムダンク「THE FIRST」では、どのチームが描かれるのか?
大方の予想では、山王工業ではないだろうか。確かに原作の最後の試合として描かれた「湘北高校 VS 山王工業」は圧巻だった。
しかし、井上雄彦氏が大方の予想通りのストーリーを出してくるだろうか。
答えは、NOだ。きっと井上雄彦氏は、良い意味でファンを裏切ってくれる。
そして、そのファンを裏切る内容としては、
「堀高校」に一票だ。
まさかの堀高校。
湘北はサブで、メインが堀だ。
スティーブ大滝だ。
そして、なんとなくヘアバンド付けている辺りが似ている、堀高校のキャプテンの声優担当が篠山竜青選手だ。どうだろう。
そして、似ても似つかない風貌のスティーブ大滝の声優担当が、五十嵐圭選手だ。どうだろう。
対戦相手は、そうだな、あの大阪のイケメンかブサイクかよく分からん土屋 淳(つちや あつし)擁する「大栄学園」でいいや。
最後は適当。
※後日追記: ご存じの通り、映画スラムダンク「THE FIRST」の対戦相手は、名朋工業でした。堀高校では無かったなぁ。堀高校の「ほ」の字をかすりもしなかったなぁ…。
まとめ|堀高校のモヒカン頭は読者考案キャラクターだった

スラムダンク24巻に出てくるモヒカン頭の選手は、実は読者の考案したキャラクターでした。そして、モヒカン頭の名前は、「スティーブ大滝」で、堀高校に所属することまで設定されたキャラクターでした。
スラムダンク本編には、たったの1コマしか登場しなかったモヒカン頭こと、スティーブ大滝ですが、今後、ひょっとしたら映画「スラムダンク」に登場することもあるかも。とにもかくにも、映画「スラムダンク」に期待大です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

