スラムダンク

スラムダンク|流川楓の名言16選

スラムダンク_流川楓の名言

漫画「スラムダンク」の流川楓(るかわ かえで)の名言を紹介する。

<この記事で分かること>
・流川楓の名言
・流川のアノ名言は、第何話で出てきた名言だっけ?

Contents

流川楓の名言16選

スラムダンク_流川楓出典:「スラムダンク」24巻、井上雄彦(集英社)

スラムダンクの中で主要キャラにも関わらず、口数の少ないキャラクターNo.1の流川楓の名言を厳選して16個、紹介する。

(1)「らしくねーんじゃねーのか」第95話

翔陽戦の後半、桜木花道が4ファウルで、本来の動きが出来ていないことに気づいた時のシーン。流川は、花道へ言葉を吐き捨てる。

「おい…。なに縮こまってやがる。らしくねーんじゃねーのか」

花道は、ふと我に返る。

流川のぶっきらぼうではあるが、確信を付く言葉で、花道を目覚めさせるのであった。

(2)「どいつもこいつも、よく喋る」第107話

海南戦の前半、海南の高頭監督が早々に動く。湘北のキーマンと見た花道を抑える作戦だ。

海南は、背の低く、ガタイもひ弱な宮益を投入し、花道へぶつける。

この作戦が的中し、花道のメッキが剥がれ始める。安西先生は、花道をベンチへ一旦下げる。

花道は、ふてくされつつも、コート上の流川に視線を送る。

「やっとお前と勝負するときがきたぜ。流川」

海南の清田信長が、流川へ話しかける。

「スーパールーキーとか騒がれてるが、それはお前が湘北に入ったからだ。海南だったらスタメンにもなれたかどうか…。さあ、No.1ルーキーを決めよーぜ!!」

流川は、飽きれたように一息つく。

「どいつもこいつもよく喋る…」

チーム内にもう一人、何かと突っかかってくる変な奴がいるからか、流川は面倒くさそうに吐き捨てる。

流川の見据える先は、そんな「誰がNo.1ルーキーか?」なんてレベルでは無い。

流川は、もっと遠く先を見据えている。そんな心の内が見え隠れするシーンである。

 

(3)「てめーだけじゃ役不足だ」第110話

海南戦の前半、湘北は、大黒柱の赤木が負傷し、コートを去る。

誰の目にも「湘北の健闘はここまで」と映る中、花道は一人、赤木の抜けたゴール下の死守に奮闘する。

「くらえ、ゴリ直伝、ハエたたき!!」

花道がシュートブロックに跳んだ瞬間、海南の高砂は、花道を交わし、シュートを放つ。
と、そこへ、もうひとつの手が。

「てめーだけじゃ役不足だ」

流川の絶妙なフォローにより、海南の攻撃を辛くもしのぐ。

口では、花道の実力不足を非難しているように見えるが、その実、花道の実力をある程度は認め、足りない分は自分が補う親心のような物もうかがえるシーンである。

(4)「負け試合なんてまっぴらだ」第112話

海南戦の前半残り2分。流川は、神奈川の王者である海南大附属を相手に、鬼気迫る思いで戦っていた。

「負け試合なんて、まっぴらだ。相手が海南大附属であろうと、負けたくねー」

会場の誰しも、無名校の湘北の得点源、流川を絶賛していた。

しかし、会場の中で、ただ一人、流川の欠点を見抜く人がいた。バスケ記者の相田弥生だ。

「流川楓。確かにルーキーとしては、ズバ抜けているけど、プレイが自己中心的だという欠点も見つけたわ…」

記者の相田弥生は続ける。

「流川楓の欠点…、それはちょっとSELFISH(自分勝手)なとこね」

しかし、その後、相田の予想は、いとも簡単に覆される。

このスラムダンク第112話を読んで、「SELFISH(セルフィッシュ)」の意味を覚えた人も多いのではないだろうか。かく言う筆者も、この流川の話を読んで、SELFISHの意味を覚えたクチだ。

 

(5)「その扇子が目障りだぜ…ジジイ」第112話

海南戦の前半終了間際、流川の個人技で、湘北は大黒柱の赤木を欠きながらも、王者海南へ猛追していた。

「あと9点!!」

流川はスコアボードに目を向ける。攻守が入り乱れての試合展開。両チームの選手は、皆、体力の限界に来つつある。

「あいにくだが、走りっこならウチは負けん」

海南の高頭監督がトレードマークの扇子を片手に、一人つぶやく。
高頭監督に視線をギラつかせ、流川は吐き捨てる。

「その扇子が目障りだぜ…ジジイ」

近い未来、流川のプレイが高頭監督の扇子をへし折ることになる。

 

(6)「パスくれパスくれパスくれパスくれ」第112話

湘北の速攻を、海南の鉄壁の守りが封じる。
記者の相田は、こう分析する。

「流川君、自分勝手なプレイばかりしてるようだと、海南との差は開くばかりよ…」

そんな相田の分析など露知らず、流川は、なおも個人プレイを続ける。ハイポストに流川がポジショニングする。

「パスくれパスくれパスくれパスくれ(流川の心の声)」

宮城は流川へパスを出す。
清田との1対1。ゴールを決める。相手のパスを見事にカットし、すぐさまシュート。またもや得点。みるみる内に点差が縮まる。そして、いつしか会場全体が、流川のプレイに釘付けになる。

 

(7)「彼はすでにゲームを支配している」第113話

こちらは、流川のセリフでは無く、流川のプレイを評価する記者の相田弥生のセリフだが、あえて流川の名言に入れておく。
流川のドライブ。高砂のブロックをかいくぐり、得点。

「す…すごい」

記者の相田がふいに呟く。
3ポイントライン手前でパスを受ける流川。そして、3Pシュート。見事にゴールネットを揺らす。

「奴はついこないだ中学を卒業したばかりだぞ、何をやってる!?」

高頭監督が怒鳴り声をあげる。

「あいつはただの1年とは違うんスよ!!あれが流川だ!!」

清田信長が監督に立てつく。
そして、記者の相田は、自分の仮説が間違っていたことを口にする。

「さっき言ったことを取り消すわ…」

彼女は続ける。

「彼のプレイは、自己中心的とか、そういったレベルじゃない」

そして、彼女は、流川に最高の敬意を贈る。

「彼は、すでにゲームを支配している!!」

 

(8)「おおおおーっ!!!なんだ今のはあっ!!!!」第115話

海南戦の前半終了間際。こちらも流川の口から出たセリフでは無いが、流川のプレイを如実に表現しているので、流川の名言に入れておく。

花道からバスを受ける流川。流川から三井へ、そして再度、流川へとパスが繋がる。

「勝つ!!絶対、勝つんだ!!」

海南のキャプテン牧のブロックを前に、流川は言い放つ。流川の個人技。ボールは、激しくゴールネットを揺らす。

「おおおおーっ!!!なんだ今のはあっ!!!!」

会場の観客がどよめく。

「いったん戻して、またダンクに!?」
「1mくらいとんでるぜ、たぶん!!」
「あいつは、高校生じぇねえ!!」

前半、残り時間は、5秒。
またもや流川のスティール。シュート。

「入ったー!!!同点っ!!!」

観客が湧く。

「追いついたっ!!」

流川は心の中でつぶやく。

「なにをやっとるかー!!!」

海南の高頭監督は、怒りに任せトレードマークの扇子を真っ二つにへし折る。
前半終了。49対49。

流川の超人的な得点力を、みごとなテンポで爽快に描いた名シーンである。

 

(9)「マグレがあるか、どあほう!!」第126話

海南戦の後半、残り2分を切る。
湘北は、神奈川の王者海南と一進一退の攻防を繰り広げていた。84対90。点差は6点。

湘北は、ここで得点しなければ、敗色濃厚という厳しい場面。

三井がシュートを放つがゴールに嫌われる。リバウンドを両チームが競う。

赤木の指先へ触れた後、ボールは無情にもコートの外へと跳ねる。

花道がボールめがけてダイブする。海南ベンチへ落ちる寸前で、コート内へはたき返す。

フワリと浮いたルーズボールをキャッチしたのは、流川。

「ルカワ、マグレでも何でもいいから入れろーっ!!!」

花道が叫ぶ。

「てめーじゃねーんだ!」

流川は吐き捨てる。

「マグレがあるか、どあほう!!」

清田の上から、流川の豪快なダンクが決まる。

「わああああーっ!!!」

観客が湧く。

「どあほうめ…」

流川はコートにバタリとうつ伏せに倒れ込み、コートを去るのであった。

 

(10)「てめーに勝つためだ。覚悟しな」第162話

インターハイ予選、神奈川大会の決勝リーグ、第3試合。陵南戦の後半開始、直後のシーン。

前半の得点が2点と振るわなかった流川に対し、仙道は疑いの目を向ける。

「おい、何を考えてる…」

仙道は、流川の後ろでつぶやく。

「こいつめ…もしや…」

後半開始のティップオフ(ジャンプボール)。
観客席の清田信長も同時に気付く。

「もしかして…、前半は捨てたのか?」

仙道も気づく。

「最初(ハナ)から後半に全てを賭けるつもりだったのか…」

流川は仙道を見据える。

「てめーに勝つためだ。覚悟しな」

仙道に勝つために温存したスタミナを、流川は後半、爆発させる。

 

(11)「仙道はオレが倒す」第163話

インターハイ予選、神奈川大会、後半。流川は、前半に温存したスタミナを後半に使う作戦に出た。

流川のドライブに仙道、魚住が立ちふさがる。

ディフェンスの隙をかいくぐって、バスケットカウント。ワンスローのおまけ付きだ。
フリースローラインに流川が立つ。

「仙道はオレが倒す」

 

(12)「うわああ決めたーっ!!なんかムリヤリ決めたーっ!!」第176話

神奈川大会、陵南戦、後半。仙道の「点を獲りに行く」宣言を聞いた流川は、負けじと闘志を燃やす。

「一つ教えといてやるぜ。バスケットは算数じゃねぇ」

流川と仙道の1on1。流川が強引に切り込む。ドライブからのジャンプシュート。しかし、仙道と魚住のマークを交わしきれていない。

「抜けていないぞっ!!ムチャだぁ!!」

観客の怒号が響く。

ボールは、バックボードをクッションに、ゴールネットを揺らす。

「うわああ決めたーっ!!なんかムリヤリ決めたーっ!!」

観衆がどよめく。

「ヘイ。どうする、また開いたぜ」

流川が仙道を挑発する。

「この野郎…」

仙道は飽きれるように流川をいちべつする。

「おおお、メチャクチャ強気だな、流川の奴!!なんて負けず嫌いな奴だ!!」

歓声のざわめきは続く。

 

(12)「アメリカに行こうと思ってます」第186話

神奈川大会で第2位となった湘北高校。流川は、安西先生の自宅へ訪れていた。

「アメリカに行こうと思ってます」

流川は、安西先生へ自身の思いを告げた。

「私は反対だ」

安西先生にしては珍しく、明確に反対した。そして、安西先生は続ける。

「君はまだ仙道君に及ばない。今、アメリカへ行くと言う…。それは逃げじゃないのかね?」

流川は、安西先生のあまりに意外な言葉に、一瞬、反論を試みるも、安西先生に遮られる。

「まして全国にはもっと上がいるかも」

そして、安西先生は、穏やかに諭(さと)す。

「とりあえず、君は日本一の高校生になりなさい。アメリカは、それからでも遅くない」

安西先生の厳しくも優しさに包まれた言葉によって、流川はアメリカよりも先にやるべきこと、日本一の高校生の高校生になるという明確な目標が定まり、流川の中で何かが芽生え始める。

 

(13)「一歩も引く気はねーぜ」第208話

豊玉戦の後半、豊玉のエース南(みなみ)へ流川が言い放つセリフ。

「日本一の選手ってどんな選手だと思う…。きっとチームを日本一に導く選手だと思うんだよな」

南に答えはない。

「オレはそれになる。一歩も引く気はねーぜ」

流川の覚悟が如実に現れているセリフだ。しびれますね。

 

(14)「山王が日本一のチームなら、蹴ちらすまでだ」第228話

山王戦の前半、山王のエース沢北と1対1の勝負に出る流川。

「山王が日本一のチームなら、蹴ちらすまでだ」

山王戦の前夜、豊玉のエース南に、高校No.1プレイヤーは沢北であることを告げられていた。

沢北と肩を並べるほどのドライブを見せる流川。

高校No.1を掛けた戦いが始まった。

 

(15)「北沢? 沢北じゃねーか…どあほう!!」第257話

山王戦の最中、流川の回想シーンにて。

インターハイ出場が決まった後、流川は陵南高校の仙道を訪れていた。

「全国には、おめーより上がいるのか?」

流川の問い掛けに、仙道はしばし考え、答える。

「中学んとき、1回やっただけだが、勝てなかった奴がいる」

仙道は告げる。

「北沢…」

回想シーンが解け、現実へと時間は戻される。

「沢北じゃねーか…どあほう!!」

仙道の天然ボケに加え、流川の鋭いツッコミ。

筆者的には、スラムダンクの作中で最も笑えるシーンである。

メモ
「沢北」と「北沢」、確かにどちらもあり得る名前だ。仙道は悪くない(と思う)。

 

(16)「必死でついてこい。交代しねーならよ」第265話

山王戦の終盤、桜木花道はルーズボールでテーブルに激突し、背中の違和感を覚えていた。

流川は、花道の異変に気づくが、あえて突き放す。

「集中力が足りん」

そして、流川は続ける。

「必死でついてこい。交代しねーならよ」

言葉はそっけないが、流川なりの花道を認めた瞬間である。

最後の気力を振り絞り、流川と花道は、王者山王へと挑む。

 

まとめ|流川楓の名言16選

まとめ_グリーンマン

流川楓の名言を紹介した。さすがに無口なキャラクターだけあって、そもそもセリフが少ないことを再認識したが、セリフ一つ一つが印象に残るのは気のせいだろうか。

筆者が最も好きな流川のセリフは、「沢北じゃねーか、どあほう!」だ。

仙道に間違った名前を教えられ、数日たった時間差で、しかも試合中に無表情で突っ込むという、新たな境地。

これからも流川の名言を期待する。

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最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。