漫画「スラムダンク」の湘北高校バスケ部キャプテン、赤木剛憲の名言を紹介する。
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— 映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式 (@movie_slamdunk) July 6, 2022
<この記事で分かること>
・ゴリ(赤木)の名言
・ゴリのアノ名言は、第何話で出てきた名言なのか?
<プロフィール>
・名前:赤木剛憲(あかぎ たけのり)
・通称:ゴリ(花道がつけたニックネームだが、次第に周りに浸透する)
・ポジション:C(センター)
・性格:真面目、頑固、努力の人。たまに見せるお茶目な面が、一部の人に可愛いと人気。
Contents
赤木剛憲(ゴリ)の名言
湘北バスケのキャプテン「ゴリ」の名言を紹介する。
(1)「リバウンドを制する者は、試合(ゲーム)を制す」第24話
陵南との練習試合を明日に控えた日のこと。赤木は、チーム練習を終えた後、花道を呼び止める。
明日の陵南戦で、戦力として花道に期待する赤木は、一夜漬けではあるが、ある秘策を授ける。
それが、「リバウンド」だ。
「リバウンドを制する者は、試合(ゲーム)を制す」
リバウンドとは、シュートが外れた時に、ゴールからこぼれたボールをキャッチする技術だ。
実際には、ゴール下には、常に5~6人がひしめき合っているため、キャッチするというよりは、体を張って「奪い取る」の方が表現としては正しい。
バスケの試合の中で、直接、得点に結びつかないリバウンドは、相手と体をぶつけ合う大変な重労働であるのだが、スコアラーのような華やかさが無いため、はっきり言って地味な仕事である。
しかし、赤木は言う。リバウンドを制する者は、試合を制す、と。スラムダンクが週刊少年ジャンプで連載されていた当時(1991年)、日本でのバスケは、2022年の人気ぶりとはかけ離れており、ましてやリバウンドが試合を左右するなどと言う人は皆無に等しかった。
バスケ人気が上昇中の2022年では、リバウンドの重要性がBリーグ(日本の男子プロバスケットボールリーグ)の数字でも明らかになっている。
その証拠として、チームの主力選手を紹介するページでは、PPG(平均得点数)、RPG(平均トータルリバウンド数)、APG(平均アシスト数)の3つが掲載されている。
リバウンドは、得点数に次ぎ2番目に重要な数字として掲載されているのだ。
赤木がリバウンドの重要性を説いて30年。
ついに、リバウンドの重要性が認知されたのであった。
バスケを志す者であれば、覚えておいて損はない名言。
「リバウンドを制する者は、試合(ゲーム)を制す」
(2)「本当に17歳ですか、あなたは!?」第88話
これは赤木ではなく、赤木のゴール下のプレーを見た1年生の石井(ベンチにいるメガネの人)が思わず口にしたセリフだが、赤木剛憲というキャラクターをとても忠実に表現しているので、ここで紹介させて頂く。
翔陽戦の最中、赤木は豪快にダンクを決める。
そこで、観客の声援にまぎれて、ベンチから石井くんが一言。
「本当に17歳ですか、あなたは!?」
はい、そうなんです。これでも17歳なんです。赤木は。
「40歳の大ベテラン」
と言われても、納得してしまうほどの高校生ばなれした顔ではあるが…。
それにしても、この顔で17歳は、無いな…。
(3)「一年のときからずっとだ」第99話
インターハイ神奈川大会の予選、湘北は激闘の末、強豪校の翔陽を倒し、ついに海南大附属への挑戦権を得た。
試合直前、キャプテンである赤木は、ミーティングで思いのたけをメンバーへ伝える。
「過去の実績からいえば、海南とうちは天と地ほどもちがう。
だが、オレは…、オレはいつも寝る前に、この日を想像していた…。
湘北が、神奈川の王者海南大附属とインターハイ出場をかけて戦うところを、毎晩、思い描いていた。
一年のときからずっとだ。」
この”一年のときから”という言葉に、赤木の並々ならぬ思いが伝わってくる。
「絶対勝つ!!」
湘北は、最高のモチベーションで、神奈川の王者「海南大附属」へ挑む。
(4)「骨が折れてもいい…歩けなくなったっていい…。やっとつかんだチャンスなんだ…!!」第109話
海南大附属戦の前半15分、赤木は、神奈川の王者「海南」を相手に、ゴール下を支配していた。
赤木のリバウンドを信頼して、流川が強引にシュートへ持って行く。
赤木がオフェンスリバウンドを奪い取る。
しかし、その時、アクシデントが起こる。
赤木の着地した足が、海南の高砂の足と重なり、赤木は足首を負傷してしまう。
顔をゆがめ、コートに倒れ込む赤木。
赤木はコートから退き、控室でマネージャーの彩子に治療を受ける。
「テーピングでガチガチに固めてくれ。動かないように」
赤木は、痛みに顔を歪めながら彩子に言う。
しかし、彩子は反対する。
「ムチャですよ、こんなにハレてて、さっきよりもどんどんハレてきてるわ!!」
しかし、赤木は断固として曲げない。
「骨に異常があるかもしれないのよ!!」
「いいからテーピングだ!!」
彩子は、赤木の気迫に圧倒される。
「くそっ、どうしてだ…。なぜ今…!! 骨が折れてもいい…、歩けなくなってもいい…!! やっとつかんだチャンスなんだ…!!」
控室の外、ひとり赤木の言葉を聞いていた花道は、赤木の本気さに心を動かされる。
大黒柱である赤木のいないチーム湘北。
圧倒的に敗色濃厚の試合展開。
しかし、花道と流川の1年生コンビの活躍により、試合は意外な方向へと進んでいく。
(5)「オレは間違ってはいなかった」第127話
海南戦の後半終了間際、左足首を負傷しながらも、コートでプレーし続けた赤木が発した言葉。
牧との1対1の勝負で、牧のシュートを防いだ赤木は、これまで自分が積み重ねてきた3年間は、無駄ではなかったことを実感する。
「オレは、間違っていなかった…」
高校1年の頃から、努力を続けて来たにも関わらず、一向に結果の出ない日々。
湘北は、前回大会でも、神奈川県予選大会で1回戦負け。
この状況で努力を持続するのは、相当な忍耐力のいる作業である。
しかし、3年生となった今、三井と宮城が復帰し、さらに流川と桜木の1年生コンビの入部で、一気にチーム力の底上げを成し遂げる。
諦めずに戦い続けた男の努力が実った瞬間である。
(6)「お前が毎日ゴール下で争っているのは誰だと思っている」第231話
山王戦の前半、2m10cmの巨人「河田弟」と対峙していた桜木花道。
さすがの桜木も、河田弟のパワーには押されていた。
安西先生からは、パワー勝負ではなく、スピードと運動量で勝負するよう指示されるが、赤木はあえて安西先生と異なるアドバイスを桜木へ告げる。
「お前が毎日ゴール下で争っているのは誰だと思っている」
赤木は続ける。
「負けるな、パワーでもだ」
赤木の言葉に、花道は奮起する。
山王の大型新人を相手に、完全勝利で湘北の勢いに大きく貢献することになる。
赤木も安西先生と同じく、言葉は少ないが、人を乗せるのが上手い。
寡黙な人間ほど、言葉の重みが増すということなのかもしれない。
(7)「NO.1センターの称号はお前のモンでいいぜ。でもな、全国制覇は譲れんのだ」第247話
山王戦、後半、残り時間10分を切る頃、湘北は、山王のお家芸「ゾーンプレス」によって20点差のビハインド。
もう後がない状況であった。花道の活躍により、やっとの思いで2点を返すも、湘北の大黒柱である赤木は、山王の河田の前に、完全に抑え込まれていた。
そんな時、コート脇へ、神奈川のライバル魚住が現れる。
「赤木、お前は鰈(かれい)だ。泥にまみれろよ」
そう言い残し、警備員に連行されて消える魚住。
この魚住のアドバイスに、赤木は目を覚ます。
「オレが河田に勝てなければ、湘北は負けると思っていた…」
しかし、赤木は気付く。湘北には、自分以外にも主役になれる選手がいる。
「河田は河田。オレはオレだ。奴の方が上だとしても…、湘北は負けんぞ。負けん!!」
そして、赤木はコート上で吠える。
再び、赤木と河田のマッチアップ。
「来いや」
河田は、けしかける。
だが、赤木は挑発に乗らない。
「No.1センターの称号は、お前のモンでいいぜ。でもな、全国制覇は譲れんのだ…!!」
赤木が河田に負けても、湘北には、得点を取れるプレイヤーがいる。
その一人、シューター三井寿にボールが渡る。湘北の反撃が始まる。
(8)「晴子…。お前が見つけてきた変な男は、湘北に必要な男になったぞ…」第250話
山王戦、後半残り8分。花道の活躍を原動力に、湘北は攻勢に出ていた。三井のパスカットしたボールを宮城が拾う。
湘北の決定的チャンス。山王の深津が、たまらず宮城の腕を掴み、ファウル。
審判の判定は、インテンショナル・ファウル。故意によるファウルで、相手に2スローが与えられ、さらに相手ボールで試合が再開される。
間違いなく湘北に試合の波が来ていた。観客席から、海南の監督、高頭が分析する。
「湘北のこのいいリズムを生み出してるのが誰か、わかってるか…。堂本よ…。それがわかってなけりゃ…、ひょっとすると喰われるぞ…!!」
山王の堂本監督は、冷静にコート上を見つめる。
赤木は、花道に目を向ける。
「湘北にいいリズムをもたらしてるのは、桜木だ。奴がオフェンスリバウンドをことごとく拾ってくれるからだ。
晴子…。お前が見つけてきた変な男は、湘北に必要な男になったぞ…」
宮城がフリースローを2本とも決め、さらに湘北ボールで再開。赤木と三井のスクリーンプレイ。おとりの三井につられ、河田が動く。
すかさず、宮城はフリーの赤木へパス。赤木のゴリラダンクで、ついに10点差!!
山王の堂本監督が動く。
「河田。桜木につけ!」
高校No.1センターの河田が、バスケ初心者 桜木をマークする。物語は、いよいよクライマックスへと進む。
(9)「この男、底が知れん」第263話
山王戦の終盤、覚醒した流川を絶賛する赤木の心の声としての名言である。
流川は、この試合で覚醒した。
既に持ち合わせていたオフェンス力に加え、パス技術、沢北のへなちょこシュート(ボールをふわっと高く放り投げることで、相手ディフェンスのブロックを交わす高等テクニック。フローターシュートとも言う)を習得し、試合の中で、まさに覚醒していた。
そんな流川を見て、赤木は絶賛する。
「この男、底が知れん」
流川の覚醒により、湘北は山王にがっしりとしがみつき、試合を諦めない。
(10)「まだ何かを成し遂げたわけじゃない。なぜこんなことを思い出してる、バカめ」第266話
赤木が一人、試合中に涙を流すシーン。
山王戦の終盤、驚異的な追い上げを見せる湘北高校。赤木は、辺りを見渡す。
過去、全国制覇を目指すことを理解してくれる仲間に恵まれなかった当時の赤木。
しかし、今やメンバーの誰一人として、山王に勝つことを諦めていない。頼もしいメンバーに囲まれ、気を緩ませた赤木は、一人涙を流すのであった。
「まだ何かを成し遂げたわけじゃない。なぜこんなことを思い出してる、バカめ」
(当然、その後、周りのメンバーに突っ込まれる…)
まとめ|赤木剛憲の名言
漫画「スラムダンク」、湘北キャプテンにして大黒柱 赤木剛憲の名言、いかがでしたでしょうか。
湘北一の真面目で頑固なその生き様は、一見不器用にも感じるが、チーム湘北の一本の柱となり、屋台骨を支えている。
また、強面の顔に似合わぬ、愛らしい一面も顔をのぞかせ、周りを和ませる一面もある。
安西先生は、チーム湘北を次のように表現する。
「赤木君と小暮君が、ずっと支えてきた土台の上に、これだけのもの(三井、宮城、流川、桜木の才能)が加わった。それが湘北だ」(第267話)
まさしく、湘北は赤木あってのチームなのだ。
物語は進み、赤木ら三年生が引退した後、湘北バスケ部がどのようなチームカラーになるのか、楽しみで仕方がない。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。