【四畳半タイムマシンブルース】「四畳半神話大系」との違いは?繋がりは?
この記事では、そんな悩みをスッキリ解決する記事です。
結論から言うと、設定こそ違えど、お馴染みのメンバーが大暴れする最高の「続編」です。
ファンならニヤリとする繋がりも解説していきますね。
- 『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』との繋がり
- 『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』との違い
- 『四畳半タイムマシンブルース』の登場人物と相関図
- 『四畳半タイムマシンブルース』のあらすじ(ネタバレ無し)
- オーディブル版『四畳半タイムマシンブルース』の感想
まだ『四畳半神話大系』を読んでいない方は、こちらの記事も参考にして下さい。
➡ 「四畳半神話大系」Audible版の感想レビュー
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Contents
『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』との繋がり
はじめに結論です。
『四畳半タイムマシンブルース』は、『四畳半神話大系』の続編小説です。
- 『四畳半神話大系』:2004年12月10日、太田出版より刊行
- 『四畳半タイムマシンブルース』:2020年7月29日、角川書店より刊行
『四畳半神話大系』の登場人物の多くは、『四畳半タイムマシンブルース』でも登場します。
例えば、主人公の「私」や、悪友の「小津」、片思いの「明石さん」、樋口師匠、城ヶ崎先輩、相島先輩、羽貫さんは、どちらの作品にも登場します。
ストーリーの繋がりとしては、説明がとても難しいのですが、繋がりはあります。
ただし、時系列で「前作のあとの物語が今作」という繋がりではありません。
前作と同じ時間軸で、「5つ目の時間軸」として登場するのが今回の『四畳半タイムマシンブルース』です。
表にすると、以下のような時間軸です。
| ルート | ルート名 | 作品名 |
| ルート1 | 映画サークル「みそぎ」ルート | 【神話大系】 |
| ルート2 | 樋口師匠に弟子入りルート | 【神話大系】 |
| ルート3 | ソフトボールサークル「ほんわか」ルート | 【神話大系】 |
| ルート4 | 秘密組織「福猫飯店」ルート | 【神話大系】 |
| ルート5 | 妄想鉄道サークル「京福電鉄研究会」ルート | 【タイムマシンブルース】 |
分かりやすく説明すると、主人公の「私」は、今作でも大学三回生であり、他の4つのルートと同様に、悪友の「小津」と「運命の黒い糸」のもと繋がっている。ということです。
『四畳半タイムマシンブルース』の詳細な登場人物は、この記事で後述します。
『四畳半神話大系』の登場人物は、別記事【『四畳半神話大系』の登場人物と相関図】をご覧ください。
『四畳半タイムマシンブルース』とは
『四畳半タイムマシンブルース』とは、2001年に上田誠さんの脚本・演出で上演された『サマータイムマシン・ブルース』を原案とした、2020年に刊行された森見登美彦さんの小説です。
- 『四畳半タイムマシンブルース』(2020年、角川書店)
著者:森見登美彦
原案:上田誠 - 『サマータイムマシン・ブルース』(2001年、劇団ヨーロッパ企画)
作・演出:上田誠
二つの作品は、全く同じストーリーではありませんが、例えば、事件のきっかけとなる「リモコンにコーラがこぼれる」というエピソードは同じです。
ちなみに、上田誠さんは、森見登美彦さんのアニメと深い関わりがあり、『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』のアニメで脚本を担当しています。
そんな繋がりがあったので、今作『四畳半タイムマシンブルース』が誕生したのではないでしょうか。
『四畳半神話大系』とは
『四畳半神話大系』は、2004年に刊行された森見登美彦さんの小説です。
森見登美彦さんの作品としては、2作目にあたります。
主人公の「私」が大学三回生の時の話で、大学一回生の時にどのサークルへ入るかによって物語の展開が変わりますが、最終的な結末は同じ。という4つのルートを体験するストーリーです。
詳細は、こちらの【『四畳半神話大系』の感想レビュー】をご覧ください。
『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』との違い
『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』の違いを一覧表にまとめました。
|
項目 |
四畳半神話大系 |
四畳半タイムマシンブルース |
| 季節 | 春(不毛な2年間をループ) | 夏(究極に暑い1日を往復) |
| 主な目的 | 薔薇色のキャンパスライフ | 壊れたリモコンを直す |
| 構造 | 平行世界(パラレル) | 時間移動(タイムトラベル) |
| 原案 | 森見登美彦(単独) | 上田誠「サマータイムマシン・ブルース」 |
| 部屋番号 | 幽水荘の110号室(樋口師匠の部屋の真下) | 幽水荘の209号室(樋口師匠の部屋の隣) |
| 所属サークル | ①映画サークル「みそぎ」、②樋口師匠の弟子、③ソフトボールサークル「ほんわか」、④秘密組織「福猫飯店」 | ⑤妄想鉄道サークル「京福電鉄研究会」(※後に脱退) |
| 登場人物 | 「私」、小津、明石さん、樋口師匠、城ヶ崎先輩、相島先輩、羽貫さん | 『四畳半神話大系』のキャラに加え、田村くん、大家さん、ケチャ(大家さんの犬)が新キャラとして登場する。 |
主人公の住む「下鴨幽水荘」という舞台は同じでも、部屋番号が微妙に違っていたり、お馴染みのメンバーに加えてクセの強い新キャラが登場したりと、パラレルワールドならではの「間違い探し」のような楽しさがありますね。
ちなみに、今回新しく登場する「大家さん」と愛犬の「ケチャ」は、物語の鍵を握る(?)意外な役割を果たすので注目です。
『四畳半タイムマシンブルース』の登場人物と相関図
『四畳半タイムマシンブルース』登場人物と相関図「私」:
本作の主人公。下鴨幽水荘209号室に住む大学三回生。自称「四畳半主義者」。大学一回生の時、「京福電鉄研究会」に所属するも、その後、追い出されて現在無所属の身。
小津:
妖怪「ぬらりひょん」のような容貌をした「私」の悪友。今作でも「私」を災難へ巻き込むトラブルメーカー。
明石さん:
「私」が思いを寄せる後輩の子。四畳半シリーズの中で唯一まともな思考回路のキャラクター。なぜか樋口師匠の弟子である。映画サークル「みそぎ」にも所属する。「もちぐま」を愛用する。今作では、彼女が撮った『B級SF映画』が物語の重要な鍵を握ることに…。クールな彼女がタイムマシンを前にどう動くのか注目です!
樋口師匠(樋口清太郎):
下鴨幽水荘210号室に住む謎の怪人。大学八回生。本作でも悠然と構えていますが、彼が「タイムマシン」の存在をどう受け止めるのかが見どころです。
城ケ崎先輩:
映画サークル「みそぎ」の部長であり、樋口師匠と同学年。前作に比べ、性格の悪さに磨きがかかっている。
相島先輩:
映画サークル「みそぎ」の上級生。城ヶ崎先輩の右腕であり、性格は陰湿。今作では秘密機関「福猫飯店」の幹部という裏の顔は見せない。
羽貫さん:
樋口師匠の同学年であり悪友。自由奔放な振る舞いで、今作でもみんなを翻弄する大人の女性。
田村くん(今作の新キャラ):
突如として「私」たちの前に現れた、もっさりとした大学生。彼が持ってきた「タイムマシン」から、物語は大きく動き出します。今作のキーマン。
『四畳半タイムマシンブルース』のあらすじ|ネタバレなし
『四畳半タイムマシンブルース』は、おなじみ下鴨幽水荘の四畳半で暮らす主人公の「私」が過ごす、うだるような真夏の物語です。
大学一回生の時は110号室に住んでいた「私」ですが、その後、209号室に空きが出たため部屋を移動しました。実はこの209号室、下宿内で唯一クーラーが設置された「オアシス」のような部屋なのです。
そんな真夏のある日、悪友・小津がクーラーのリモコンにコーラをこぼし、リモコンが壊れるという大事件が発生します。灼熱の京都で、もはやサウナと化した四畳半をクーラーなしで過ごすのは、まさに死活問題。
絶望に打ちひしがれる中、突如現れた謎の男「田村くん」が乗ってきたタイムマシンで、「昨日」に戻って壊れる前のリモコンを回収しようと画策します。
「世界を救うため」ではなく、ただ「涼しさを取り戻すため」にタイムマシンを起動させた「私」。しかし、小津や樋口師匠たちが勝手に過去を改変し始めたことで、事態はまさかの「世界消滅の危機」へと発展してしまいます……。
果たして「私」は、明石さんとの恋の行方を守りつつ、過去の辻褄を合わせて無事にリモコンを取り戻せるのか!?タイムパラドックスの渦に巻き込まれる、至極のSF青春コメディです。
オーディブル版『四畳半タイムマシンブルース』の感想
前作『四畳半神話大系』に続き、連続して『四畳半タイムマシンブルース』をオーディブルで聴きました。
感想を一言で言うなら、文句なしに「面白い!」です。
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森見登美彦作品特有の「独特な語り口」が冴え渡っていて、くだらないけれど目が離せないストーリーに一気に引き込まれました。
前作を聴いた直後だったこともあり、キャラクターが鮮明に頭に残っていたので、前作以上に分かりやすく楽しめたのも大きなポイント。
前作の『四畳半神話大系』は、4つのルートをループし続ける難解な物語で、「なぜ明石さんが樋口師匠の弟子なんだ?」と頭が混乱することもありましたが、今作はループではなく「タイムトラベル」なので、物語の構造がすっきり整理されていて非常に分かりやすいです。
最後はハッピーエンドで締めくくられるため、聴き終えた後の爽快感も格別ですよ。
ナレーター交代の影響は?
Audible版のナレーターは、前作から交代しています。
- 『四畳半神話大系』: 馬場 惇平さん
- 『四畳半タイムマシンブルース』: 田口 尚明さん
田口さんの声はとても聴き取りやすく、ストレスなく快適にストーリーに没入できました。
前作では小津の声が「妖怪じみている」のが強烈な印象でしたが、今作でもその妖怪ぶりは健在。
ただ、連続して聴いたせいか私の中に耐性がついたようで、「今回も小津がやってるなぁ」と、もはや温かい耳で(笑)楽しむことができました。
<おすすめの視聴環境>
おすすめ再生速度:1.2倍 (森見作品のテンポを楽しむのに最適なスピードです!)
再生時間: 1.0倍で4時間35分 / 1.2倍で3時間49分
おすすめ度:
ポイント: 前作を楽しめた人なら、今作も間違いなく「買い」の1冊です。さらにパワーアップした小津や樋口師匠のトラブルメーカーっぷりを、ぜひ耳で堪能してください!
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※本記事は、2026年現在の情報を元に書いています。最新の情報については、AmazonまたはAudible公式サイトをご確認ください。
まとめ|『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』の違い・繋がり
今回は『四畳半タイムマシンブルース』と『四畳半神話大系』の繋がりや違い、そしてオーディブル版の感想をお届けしました。
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 作品の繋がり: 前作の「後日談」ではなく、「5つ目の並行世界(ルート)」としての続編!
- 主な違い: 舞台は「春」から「真夏の1日」へ。目的は「薔薇色の学生生活」から「壊れたリモコン奪還」へ。
- 新キャラの魅力: 未来から来た(?)田村くんや、大家さんの登場でドタバタ感がさらにアップ!
- オーディブル版: ナレーターは交代したけれど、1.2倍速での視聴が快適で、読後感も爽快。
前作『四畳半神話大系』を愛するファンなら、お馴染みのメンバーが「タイムマシン」という飛び道具を手に入れて大暴れする本作に、きっとワクワクするはずです。
「四畳半シリーズをまだ未体験」という方も、まずはこの不思議で不毛な世界に、耳から飛び込んでみてはいかがでしょうか?
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森見登美彦作品が好きな方は、こちらの記事もおすすめです。
➡ 『夜は短し歩けよ乙女』Audible版の感想レビュー
最後までお付き合い頂きありがとうございました。


