成瀬シリーズは面白い?全3作の感想・評価レビュー|表紙に隠された「成瀬の成長」に気づいた時、さらに感動する!
2024年本屋大賞の第1位を受賞し、日本中に「成瀬旋風」を巻き起こした宮島未奈さんの傑作『成瀬は天下を取りにいく』を含む「成瀬シリーズ」。
続編の『成瀬は信じた道をいく』、そして完結編の『成瀬は都を駆け抜ける』まで発売され、気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ読むとなると
- 「本当にそんなに面白いの?」
- 「全3作通しての正直な感想は?」
と、客観的な評価を知りたいと思うのは当然のこと。
この記事では、成瀬シリーズに魅了され、全3作を読破した管理人が、各作品の面白さ、感想、評価を徹底レビューします。
- 成瀬シリーズが「面白い」と言われる唯一無二の理由
- 全3作それぞれの感想と評価
「話題になっているけど、まだ手を出せていない」
というあなたの参考になるようなレビューをお届けします。
読み終える頃には、あなたもきっと成瀬シリーズを読みたくなっているはずです。
Contents
成瀬シリーズはなぜ面白い?全3作を読んで感じた感想と評価
その問いに、全3作を読破した管理人が真っ先に答えを出すならこうです。
「めちゃくちゃ面白いです」
- 成瀬あかりの強烈なキャラクター
- 周りのキャラクターも超個性的
- 滋賀県大津市を中心とした「地元愛」
- 漫才を見ているような軽快な笑いのテンポ
- 何気ない日常が舞台なので親近感がわく
客観的に見ても、成瀬シリーズが高い評価を受けている理由は、単なる「変な子の物語」ではないからです。
- 2024年本屋大賞第1位: デビュー作でいきなり本屋大賞に輝いた宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。全国の書店員さんたちが選んだ本なので、面白いこと間違いなし!
- 「非日常な日常」の面白さ: 西武大津店に通い詰めたり、漫才コンビを組んだり。「そんなことする!?」という成瀬の行動から目が離せません。
- 大人も子供も刺さる「名言」の宝庫: シュールな笑いの中に、社会人として忘れかけていた「自分を信じる強さ」を思い出させてくれる言葉が詰まっています。
- 全3作を通して「成瀬あかり応援団」が増えていく: 1作目から3作目まで通して読むことで、成瀬あかりという人間が、初めは「ちょっと変な子」と見られていたのが「応援したくなる」に変わり、いつの間にか読者も「成瀬あかり大応援団」の一人になっている。
「どの作品が面白いの?」
「自分に合うかな?」
と迷っている方のために、各作品の満足度と評価を一覧表にまとめました。
次の表をご覧ください。
3作品それぞれの満足度比較一覧表
| 作品名 | 評価 | 感想をひと言 | こんな人におすすめ |
| 『成瀬は天下を取りにいく』 | 本屋大賞第1位の超話題作。「ゼゼカラ」誕生秘話あり。普段、本を読まない人も読んで損はしません! | 成瀬あかり史のベースとなる「大津西武百貨店編」「M-1グランプリ編」他を収録。未読の人はまずココから! | |
| 『成瀬は信じた道をいく』 | 成瀬がびわ湖大津観光大使に!前作を上回る面白さ!必読です! | 成瀬が高校生に進学。成瀬に小学生の弟子もでき、さらにパワーアップした成瀬を見たい人におすすめ! | |
| 『成瀬は都を駆け抜ける』 | 成瀬シリーズ完結編。まだ成瀬を見ていたい!感動の大団円! | 成瀬は京大に進学。京都を舞台に成瀬の勢いは止まらない。森見登美彦作品とのコラボもあり、読んで絶対に損をしない傑作! |
※ゼゼカラ: 成瀬シリーズの登場人物と相関図のまとめ記事はこちら
【1作目】『成瀬は天下を取りにいく』の感想:伝説の始まり
本屋でこの表紙を見た時の衝撃は忘れられません。
西武ライオンズのユニフォームを着た少女が遠くを見つめる姿。
「野球部のマネージャーが、ドラッカーの理論で甲子園を目指す話か!?」
……失礼。内容は全く別物だけど(笑)、読み終えた後の爽快感は『もしドラ』に勝るとも劣らない傑作でした。
物語は、中2の成瀬が放つこの一言から始まります。
”「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」”
(引用元:『成瀬は天下を取りにいく』P.6)
※島崎: 登場人物と相関図の記事を参照ください。
西武大津店という、地元に根ざした舞台で繰り広げられる「閉店するまで、毎日テレビに映りに行く」というくだらない試みで始まる成瀬の夏休み。
成瀬の突飛な言動に振り回される島崎であったが、気づけば島崎も読者も成瀬のことが気になってしかたがありません。
西武大津店の「毎日テレビに映りこむ」たくらみが終わったと思えば、次は「M-1グランプリに出る」と言い出す成瀬。
1つ1つの試みが、中二の少女の考える言動では無い。
「めちゃくちゃ変な子だな」と思っていたら、最終話では、親友の島崎が突然、東京へ引っ越すことを知り、普通の子のように動揺し、勉強も手につかなくなる。
このギャップが成瀬あかりの魅力となり、読者を惹きつけます。
初めから最後まで、とても読みやすい文章で子供から大人まで虜にする『成瀬は天下を取りにいく』。
2024年 本屋大賞 第1位も納得の、絶対に損をさせない一冊です。
【2作目】『成瀬は信じた道をいく』の感想:広がる成瀬ワールド
成瀬あかりの舞台は、中学校から高校へ移ります。
成瀬シリーズの2作目では、小学生から36歳の主婦まで、成瀬を取り巻くキャラクターがぐっと広がります。
私が特におすすめしたい話は、第3話「やめたいクレーマー」と、観光大使編の第4話「コンビーフはうまい」です。
- 第3話「やめたいクレーマー」:個性が特に尖っている「呉間 言実(くれま ことみ)」が登場します。水と油の成瀬と呉間の掛け合いが妙に笑えます。「ツンデレ系」の呉間のキャラにも注目です。
- 第4話「コンビーフはうまい」:高校三年生の成瀬が、「びわ湖大津観光大使」に就任する話です。もう一人の観光大使「篠崎かれん」とのやり取りも、これまた笑えますし、篠原かれんのエピソードで、「親からの過大な干渉」という社会問題も提起しています。
生きづらい世の中を必死に踏ん張っている登場人物たちの姿に、自分を重ねて共感せずにはいられません。
笑いと学び、そして感動がさらにパワーアップした成瀬シリーズ第二弾『成瀬は信じた道をいく』。
成瀬ワールドの沼は、ここからさらに深まっていきます。良い意味で!
【3作目】『成瀬は都を駆け抜ける』の感想:そして最高のフィナーレへ
京都大学に合格した成瀬は、活動の舞台を「滋賀」から「京都」へ移します。
京都に行っても成瀬の周りには、面白い登場人物たちが集まってきます。
さらにパワーアップしたクセつよキャラ達
第1話で登場する「坪井さくら」、第3話で登場する「ぼきののか」と、『成瀬は都を駆け抜ける』でも魅力的なキャラクターが登場しますが、私が最も笑ったのが第2話で登場する、達磨研究会の「会長」こと木崎輝翔(きざき きらと)。
「こんな大学生、いるわ!」
と吹き出してしまうほどのリアリティです。
ちなみに、このエピソードは森見登美彦先生の『夜は短し歩けよ乙女』へのリスペクトも感じられます。元ネタを知っている人は、ニヤリとすること間違いなしです!
なお、この達磨研究会編のシーンは、Audibleで聴くとさらにシュールで最高なので、まだAudibleを聴いたことの無い方は、是非お試しいただきたいです。
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なぜ不器用な僕たちは「成瀬あかり」が輝いて見えるのか?|全3作の表紙に隠された秘密
成瀬シリーズを最後まで読み終えたとき、僕の心に一番深く刺さったのは、
彼女が決して「無敵の超人」ではなかった
ということでした。
物語の完結編『成瀬は都を駆け抜ける』の中で、成瀬は幼少期の自分をこう振り返っています。
”ひらがなが読めるようになると、散歩が楽しくなった。……しかし話すのは苦手で、うまく言葉をつなげられなかった”
(引用元:『成瀬は都を駆け抜ける』P.125、宮島未奈、新潮社)
一見、誰に何を言われても動じない強靭なメンタルの持ち主に見える成瀬。
けれどその根底には、「想いを言葉にうまく乗せられない」という不器用さがあったんです。
これを知ったとき、僕はハッとしました。
完璧に見える成瀬も、
僕たちと同じように悩み、葛藤しながら「自分なりの一歩」を積み重ねてきたんだ、と。
その成長の軌跡は、実は3冊の「表紙」に静かに描かれています。下の写真をご覧ください。
成瀬の表情の変化
- 1作目(天下を~): 意志の強さを感じるけれど、どこか硬い、完全な無表情。
- 2作目(信じた道を~): 周囲との関わりが増え、少しだけ表情が柔らかくなる。
- 3作目(都を駆け抜ける): 彼女はほんの少しだけ、控えめに「微笑んで」いませんか?
「苦手なりに、一歩ずつ努力する」。
そんな彼女の諦めない姿勢が、あの表紙の微笑みに現れている気がしてなりません。
効率や周りの目ばかりを気にしてしまう現代の私たちにとって、不器用ながらも自分の信じた道を歩む彼女の姿は、最高のヒーローであり、まぶしく輝いて見えるのです。
私はこれからも成瀬の大応援団の一員として、彼女と共に(できれば400歳まで!)生きていきたいと心から願っています。
まとめ|成瀬シリーズは「面白い」が詰まった最高にまぶしい物語
宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』から始まった三部作。
全3作を読み終えて今思うのは、「こんなにワクワクさせてくれる主人公には、もう二度と出会えないかもしれない」という心地よい余韻です。
「話題だけど、本当に面白いの?」と迷っているなら、迷わず手に取ってみてください。
客観的な評価を見ても、これほど老若男女がフラットに「面白い!」と太鼓判を押せる作品は、今の時代とても貴重です。
- 成瀬シリーズが面白い理由:とにかく「成瀬あかり」のキャラが秀逸! 文武両道の完璧超人だと思いきや、時には普通の少女の一面も見せる。その二面性に読者は心を奪われる。
- 成瀬シリーズの評価:2024年本屋大賞 第1位も納得。小学生から大人まで、年代を問わず楽しめる新しい青春小説の金字塔。
- 成瀬シリーズの感想:成瀬あかりとその周りの登場人物たちの魅力に引き込まれ、共感できる箇所が随所に散りばめられている。読み終えたあとの「明日も頑張ろう」と思える爽快感は唯一無二。
基本的には「ちょっと変な子」の成瀬に爆笑し、彼女の無敵っぷりに元気をもらう物語。
でも、もし2回目、3回目と読み返す機会があれば、ぜひ彼女の「表紙の表情」にも注目してみてください。
そこには、一見無敵に見える成瀬あかりが、人知れず積み重ねてきた「不器用な努力」の跡が隠されています。
この記事が、あなたが「成瀬あかり」というまぶしい才能に出会うきっかけになれば嬉しいです。
<成瀬シリーズを120%楽しむための徹底ガイド>
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成瀬シリーズの聖地巡礼で、1日弾丸ツアーも敢行しました。無謀な聖地巡礼奮闘記にご興味のある方は、こちらの記事もチェックしてみて下さい。
➡ 【2026最新】成瀬シリーズ聖地巡礼~滋賀から京都まで完全網羅!~
- 紙・Kindle: じっくり自分のペースで、成瀬の言葉を噛み締めたい人向け
- Audible: 移動中や家事中に、プロの声優さんの演技で笑いたい人向け
実は私もAudibleで280冊以上聴いている『聴く読書』派です。
成瀬のあのシュールな空気感は、プロの声優さんの声で聴くと破壊力が倍増します。
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※本記事は、2026年現在の情報を元に書いています。最新の情報については、AmazonまたはAudible公式サイトをご確認ください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


