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【読書感想文】「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」を読んで

【読書感想文】「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」を読んで
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こんにちは、管理人です。今回は、喜多川泰さんの本「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」を読んだ感想をお届けします。

この記事を読んで欲しい人

  • 「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の感想を知りたい人
  • この本を読書感想文の本に選ぼうかどうか迷っている人

結論から言うと、この本は万人におすすめできる本です。小説として読んでも面白く、自己啓発書として読んでも得るものが多い本です。特に、何事にも長続きしない飽きっぽい性格の人の心に刺さる一冊です!

グリーンマン
グリーンマン
何事もすぐに投げ出しがちな管理人が読むのに最適な本だな!

では、参りましょう。「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の読書感想文!

この記事は、こんな人が書いています。

  • 「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」が好きな人
  • 喜多川泰さんの本が好きな人
  • 本を読んで人生を豊かにしたい人


 

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※本記事は、2025年現在の情報を元に書いています。最新の情報については、AmazonまたはAudible公式サイトをご確認ください。

 

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」(著:喜多川泰)を読んだ感想

(1)「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」(著:喜多川泰)を読んだ感想
  • タイトル:「秘密結社ladybirdと僕の6日間」
  • 著者: 喜多川 泰(きたがわ やすし)
  • ジャンル: 小説(教養小説)
  • 出版年: 2017年1月10日
  • 出版社: サンマーク出版

 

(1)あらすじ

勉強も運動も中途半端でなんとなく過ごしてきた17年間。高校三年生の夏休み。

運命の出会いは突然やってきた。主人公の颯汰(そうた)が目を覚ました場所は、映画「Ladybird」(レディーバード)の世界と瓜二つのバーであった。

Ladybirdのかっこいい大人6名との出会いが、颯汰の人生感を変えていく。

(2)見どころ

本作の見どころは、3つ。

  1. 逃げてばかりのかっこ悪い自分との決別(颯汰の成長)
  2. 高校時代の青春物語(ライバルとの再会と恋愛)
  3. かっこいい大人たちの名言(Ladybirdメンバーの名言)

詳しく見ていきましょう。

①逃げてばかりのかっこ悪い自分との決別(颯汰の成長)

本作の見どころ、1つ目は「かっこ悪い自分との決別」

主人公の颯汰は、中学校の水泳大会に出て表彰台に上るくらい優秀な選手だった。しかし、いつも1番にはなれなかった。ライバルの風太が常に颯汰より上の表彰台にいたからだ。

颯汰は、負けるのが怖かった。一生懸命に練習しても風太に勝てなかったとき、言い訳ができない。だから、負けたときの言い訳をつくるために、一生懸命に練習しなかった。

時は流れ、高校三年生の夏休み。

部屋の暑さに耐えられずに目を覚ます。外はもうお昼。

エアコンを付けてソファーに寝そべる。

リモコンでテレビのチャンネルを替えるが興味がわかない。

スマホに手を伸ばす。

朝ごはんなのか昼ごはんなのかよく分からない時間に食事をする。

「これが終わったら勉強しよう」

そう言って、気付けば1日が終わろうとしていた。

何もかもが後回しの日々。

グリーンマン
グリーンマン
こいつは相当ヤバいな。筋金入りのダメ人間じゃねえか…

ここだけ見てしまうと、颯汰は昔から超ダメ人間のように見えてしまいますが、そうではありません。颯汰はもともと、何事にも器用にこなすタイプでした。勉強、水泳、書道でも、大した努力なしで、人並み以上のことができてしまうのです。

グリーンマン
グリーンマン
そういう奴は、身近にも確かにいるな

何事も器用にこなしてしまう人は、言い方を変えると「初めてやることは、人よりも話をよく聴いて慎重にこなすタイプ」のようにも思います。

このような器用にこなすタイプは、得てして失敗が少なくなる傾向があります。

失敗を経験しないまま大人に成長すると、無駄にプライドの高い厄介な性格の大人、言い方を変えると子供みたいな大人になってしまいます。

 

颯汰は、典型的な器用にこなすタイプなので、この「子供みたいな大人」に自分がなりつつあることに気付いていません。

 

18歳の超ダメ人間の颯汰が、かっこいい大人と出会い、みるみる内に変わっていくのが本作の見どころの一つ!

本の前半の颯汰と後半の颯汰の変貌ぶりをお楽しみください!

見どころ①

主人公 颯汰の成長。

 

②高校時代の青春物語(ライバルとの再会と恋愛)

本作の2つ目の見どころは、高校生特有の青春物語です。

中学時代に一度も勝てなかった水泳のライバルの登場。しかもそのライバルは、颯汰の彼女と同じ学習塾に通う優等生タイプときたもんだ。

ライバルとの水泳勝負、彼女との三角関係、颯汰の運命はいかに!?

見どころ②

高校時代の青春物語

③かっこいい大人たちの名言(Ladybirdメンバーの名言)

本作の見どころ、3つ目は、かっこいい大人たちの名言

秘密結社「Ladybird」の構成員である6人の大人は、みんな異なる世界の第一線で活躍するかっこいい大人だ。

高校生の颯汰は、そんな魅力的な大人たちを初めて目の当たりにする。

かっこいい大人たちの「かっこいい生き方」に触れ、颯汰の人生観は少しずつ変わっていきます。

 

かっこいい大人たちの名言は、こちらの記事で詳しく紹介↓

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の名言
「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の名言本「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の名言をお届けします。Ladybirdメンバーの名言からは、二階堂肇の名言と熊谷謙治の名言を、それ以外からは、池田美鈴の名言を紹介。本作のポイントは「逃げ出さないことの大切さ」。...
見どころ③

かっこいい大人たちの名言

 

(3)登場人物

桜山 颯汰(さくらやま そうた): 主人公。何事も器用にこなすタイプで、水泳も大した努力なしで県大会二位に入るほどの実力者。しかし、努力することが嫌い、自分より優れた人が現れるとすぐに逃げ出す、無駄にプライドが高い、などの困った性格も持ち合わせる。

現在、書道部でくすぶり中の高校3年生。Ladybirdメンバーとの出会いがきっかけとなり、自分の生き方を見つめ直しはじめる。

 

神田 凪早(かんだ なぎさ):颯汰の彼女。

 

山村 風太(やまむら ふうた):勉強も水泳もできて、性格も良い、いわゆる学級委員タイプ。凪早と中学校が同じで仲も良い。颯汰が中学時代に水泳で一度も勝てなかった颯汰のライバル。

 

池田 美鈴(いけだ みすず):書道部の部長。ミス音無中学に選ばれるほどの美人だが、近寄りがたいオーラを放つ。

 

桜山 信一(さくらやま しんいち):颯汰の父親。口数は少ないが、いつも颯汰を信頼して見守ってくれる。Ladybirdのとあるメンバーと同じ中学校出身であった過去を持つ。

 

Ladybirdメンバー

  1. 二階堂 肇(にかいどう はじめ):Ladybirdの発案者であり扇の要(中心人物)。新進気鋭の映画監督として注目され始めていたが、若くして膵臓がんで亡くなる。
  2. 熊谷 謙治(くまがい けんじ):建築士であり、建築デザイン事務所の代表。颯汰も恐れる、ちょっと近寄りがたいおじさん。本作のキーマンの一人。
  3. 保科 希(ほしな のぞみ):女優 兼 書家。本名は保科 希世子(ほしな きよこ)。本作のキーマンの一人。
  4. 御堂 哲(みどう さとし):表の顔は「御堂書店」の店長。裏の顔は、Ladybirdのバーテンダー。読書ソムリエとしても有名。
  5. 月代 漸登(つきしろ ぜんと):ベストセラー小説家。本名は田代 漸登(たしろ ぜんと) 。
  6. 篠宮 香代子(しのみや かよこ):ファッションブランド「フィサリス」の創業者。世界に展開する女性向けブランドを築いた実業家。
  7. 本庄 和宏(ほんじょう かずひろ):大手都市銀行支店長。

 

(4)感想

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」を読んだ感想は、ひとことで言うと「自分もかっこいい大人になりたい!」です。

まず初めに、「秘密結社Ladybird」という単語。全部なじみが無いですね。

「秘密結社」とは何なのかを調べてみると、以下のような意味でした。

”秘密結社とは、結社の存在そのものが構成員により秘匿される、又は、結社の存在は公になっていても、その構成員であることが、組織や構成員自身の許諾によらないで、第三者等により公開されることが禁じられている組織、あるいは、結社の活動目的や活動内容を構成員以外の第三者等に公開することが禁じられている組織などが秘密結社であると指摘される。フリーメイソンは、存在は元より、連絡先や支部などが公開されている。秘密結社の明確な定義は存在しない。”

(引用元:Wikipedia、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%98%E5%AF%86%E7%B5%90%E7%A4%BE)

 

秘密結社の存在そのもの、もしくは、構成員が秘密にされている組織のようです。一方、秘密結社の明確な定義は存在しないとも言われているようです。

グリーンマン
グリーンマン
結局、全てが謎で、秘密にされている組織ってことか

あと、「Ladybird」(レディーバード)。これも日本語では、なかなか馴染みが無い言葉ですね。「Ladybird」は英語で、日本語に翻訳すると「テントウムシ」のことです。

秘密結社とテントウムシ。どんな繋がりがあるのかは、本を読んでみないと全く想像できませんね。実際に本を読んでみると、「なるほど!」と納得のいく理由でしたが、ネタバレになってしまうので、ここでは理由を書くのを控えますね。

 

さて、主人公の颯汰は、かなりのダメダメな高校生ですが、よくいるごく普通の高校生でもあります。勉強は面倒くさいし、部活もできれば努力せずにラクして済ませたい。

そして、ラクしてかっこいい大人にもなりたい。

 

そんな颯汰が、ひょんなことから秘密結社「Ladybird」のメンバーと出会います。

この出会いが颯汰の人生観を大きく変えていきます。

 

Ladybirdのメンバーからは、人生の成功者となるための教えの数々を聴くことができます。特に印象に残ったのは、以下の3つ。

  1. 「逃げるのをやめる」
  2. 「心の天秤」
  3. 「今日一日」

 

1つ目の「逃げるのをやめる」は、面倒なことや努力することから逃げることを止める、ということです。逃げる癖が付いてしまうと、何事にもチャレンジしなくなってしまいます。正直、かなり「かっこ悪い奴」です。私もすぐに逃げてしまう癖があるような気がして、この本を読んで言い当てられた感じがしてドキッとしました。逃げない大人になりたいと強く思いました。

 

2つ目の「心の天秤」は、片方の皿に自分の欲しい物を置き、もう片方の皿にその自分の欲しい物にふさわしい努力を置いて、両方の重さが釣り合ったとき、初めて自分の欲しい物が手に入る、という考え方です。この考え方は、とても分かりやすくて「その通りだ」と思いました。しかし、今までの自分は、本当に心の天秤にしたがって欲しい物を手に入れようとしていたのか、と聞かれると、ズルしていたように思い、自分が恥ずかしくなりました。自分の欲しい物を、できればラクして手に入れたい。そう思っているズルい自分がいたのです。もし、ラクして手に入れられた経験があると、次もラクして手にいれたい、ラクして手に入れられなかったら、「自分はなんて不幸なんだ」と的外れなことを思ってしまう。これではかっこいい大人になるどころか、かっこ悪い大人へまっしぐらです。

自分の欲しい物が大きな物であればあるほど、大きな努力が必要なのは当然のことです。そして、この「心の天秤」の考え方の素晴らしいところは、自分の努力が無駄にならないことも証明しているところです。だってそうでしょう? 天秤のもう片方の皿には、自分の努力が積みあがっていく訳です。毎日の努力が皿の上に積み重なり、いつかは自分の欲しい物と釣り合うときが必ず来るのです。

これまでは、「努力しても無駄になるかもしれない」と不安を感じながら努力していたような気がして、もし努力が無駄になるなら、そんなに本気になっても何も手に入らないかもしれないとネガティブな感情が出てきて、結局、本気を出さずに終わってしまう。そんな経験が今までもたくさんあったような気がします。

でも、この本を読んだ今は違います。

「心の天秤」の考え方をしっかりと胸に刻み、毎日の努力は、決して無駄なんかじゃない。そう信じて、これからの人生を生きていきたいと思います。

 

3つ目の「今日一日」も、私の心に強く残った考え方です。

大きな目標を持つと、大きな努力をし続けないといけません。人間は弱い生き物ですから、毎日、大変な努力をし続けるのは普通はできません。

しかし、この「今日一日」という考え方は、もはや発明と言ってもよいくらいすごい考え方です。例えば、私が超難関大学へ受験して合格するという目標を置いたとします。その目標を達成するには、毎日、ものすごい勉強時間を強いられると想像されます。

そこで、1年間ずっと物凄い勉強時間を続けなければいけないのではなく、今日一日だけ、超難関大学に合格する人と同じ勉強時間をこなすとしたら、どうでしょう?

今日一日だけなら、まぁ何とかなるか。そう思いますよね。で、実際に今日一日だけ頑張って、すごく大変だったけど何とか超難関大学に合格する人に匹敵する一日を過ごせたとしましょう。

一日できたのであれば、次の日もできるんじゃないの?

そういう考え方です。

実際、一日できるなら次の日もできるし、その次の日もできます。

その今日一日の積み重ねで、毎日ができあがるのです。

人間は、遠い未来を想像してしまうと、大変な作業に見えてしまいがちですが、目の前の今日一日だけを目標に頑張ることは、意外と簡単にできてしまいます。

逆に言えば、今日一日さえできないのであれば、一年かかってもできません。

目の前の今日一日を大切に生きる。この積み重ねを続けられる人になりたい。そう強く思いました。

 

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」をおすすめしたい人

(2)「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」をおすすめしたい人

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」をおすすめしたい人は、以下のような人です。

  • 何事にも飽きっぽく、長続きしない人
  • 逃げ癖の付いている人

グリーンマン
グリーンマン
ほぼお前だな

はい、私にドンピシャの本です。

逃げない強い大人になりたい!

 

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の試し読み

(3)「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の試し読み

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まとめ|「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」を読んで

まとめ

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」の感想を紹介しました。いかがでしたでしょうか。

この本の題名からは、ストーリーを全く想像できませんでしたが、読んでみると、とんでもなく素晴らしい本でした。

どこにでもいる普通の高校生が、ひょんなことからかっこいい大人たち「Ladybird」のメンバーと出会い、人生観を変えていくストーリー。

主人公の颯汰と自分が重なる部分も多々あるのではないでしょうか。

人生の成功者であるLadybirdメンバーとの会話から、多くの学びもあります。

何度でも読み返したくなる本というのは、なかなか出会えません。

この本も、何度も読み返したくなる数少ない本の一冊です。

是非、手に取って読んで欲しい一冊です。

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。